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形骸化する行動

終電に乗っていて隣に座ってきたおばさんがずっとずっとバックの中をごそごそと何やら探してて、ついには僕が降りるまで探しものが見つからないみたいでした。それでは聞いてください加藤で「夢の中へ」
#探し物はなんですか
#見つけにくいものですか

時間には伸縮性があると思っていて
例えば、同じ10分だとしても、ゲームをしている10分と誰かを待っている10分には違いがあって
前者は短く感じるし、後者は長く感じてしまいます。
同じ10分なのにです。

先日フードコートでランチをしていて、妻のラーメンはすぐ来たんですが、僕の注文した別のお店のラーメンは20分を過ぎて提供されました。
年始ですからすごい人の数で、あらかじめ店員さんからも20分以上かかる旨伝えられていました。
それでもその20分はかなり長く感じられ、到着した頃には妻は食べ終わっていました。
一緒に頼んだ餃子は皮が剥がれていたり、焼いたかどうかも微妙な焼き色をしていました。

人はマイナスから入るとその後もマイナスを探してしまうし
プラスから入るとその後もプラスを探すものです。
待った(マイナス)あげく、出された料理が残念だった(マイナス)。
これがすぐ来ていれば、ちょっと餃子の焼き色が微妙だったけど美味しかった。
になった可能性もあります。



自分達のお店はどんなお店でどんなお客様が来て何を求められているのか
もっともっと自分達のお店を知らなければならないと教わりました。

フードコートを利用されるお客様が求めるものの中に”提供スピード”があると思います。
「店内で食べるよりは早く食事を済ませたい」
という気持ちがあることを提供する側が知っておかなければなりません。

そして、おいしいの中に提供スピードも含まれている感覚が必要だなとも思います。
単にお客様のために早く料理を出さないといけないと考えるのではなくて
おいしいものを食べてもらいたいという飲食に携わる人誰しもが思う根底にある気持ちから自分の体を動かしていくことが大事なのではないかと思いっています。

そうでなければ、そのお店にある課題を解決できないからです。
今回はちょっと早く出せませんでした。次は頑張ります。
だと解決にはなっていなくて、何が原因で早く出せなかったのか
オペレーションなのか、機械の故障なのかによっても改善策が変わってきます。
飲食は特にその場で取引(関係性)が完結してしまうし、次々と取引(関係性)ができるので、起こった課題が解決したかのように勘違いしてしまいますが、改善されない限り何度も同じエラーが起こってしまいます。

気持ちから体を動かすって大事だなと最近ようやく気づき始めておりまして
その行動がなんのためにするのかは時々振り返る必要があって、その時はその行動をすることが正解だったかもしれなけれど、今となってはこっちの方が正解なのではないかみたいな話もあるし、本来の目的がどっか行ってしまってただただ行動していると改善も何もされません。

形骸化してしまうのは自分にとってもお店にとっても良くないし
その時間はすごく勿体無いことです。
なんのためにするのか常に問うことが大切です。


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