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3分45秒の戦場

よく目の前から歩いてくる人と右にそれるか、左にそれるかジャンガジャンガしてしまうのは、無意識にディフェンスしてしまうバスケットマンの後遺症だと思っている加藤です。
#サイドステップ
#グットディフェンス

ありがたいことに連日たくさんのお客様に来ていただき、長蛇の列にもかかわらず、待ってくださる方々がいます。本当にありがとうございます。

パスタを茹でることと、ソースを作ること、盛り付けること
それがメインの仕事です。
シンプルですが、めちゃくちゃスピードが求められます。

うちのお店は3分45秒で生パスタが茹で上がります。それが4時間続きます。

なるべくお客様を待たせないように頭をフル回転しなければならず、これが何よりもハードで
①何分後に上がるか情報を伝える
②次のソースをボウルに作る
③盛り付けの状況を加味して次のパスタを入れる
④炒めものの状況を見て、必要あれば加勢する
⑤攻めるか守るかメンバーの状況を見て判断する

店名が“おいしいパスタ”であるだけに美味しくなければ意味がありません。
だからこそ、限りなく動作を最小限にし、おいしくするポイントだけに時間をかけるべきです。
そのためには何よりも必要としないところの仕組み化か必要です。
もっと具体的に言うと、省くか否かを判断するのではなく、仕組みとして自動的に省かれた状態を作ることが必要ということです。

一連の動作の中でどこの時間を省くか

頑張って早くしよう!という精神論の話ではなく、
卵を割る時間は無駄だからあらかじめ割っておこうとか、パスタの包装をハサミで切る時間は必要ないから切っておこうとか
そういうひとつひとつの動作を精査していくことが大切です。

毎日相方のしょうくんとあーしようこーしようと話をします。
毎日変わらないことがないくらい改善を繰り返してます。

ここで大事になってくるのが
時短することが目的になってしまわないことです。
時短のことばかり考えるあまりに時短すること自体が目的になってしまうのは、なんともあるあるな落とし穴です。

僕らのお店は「おいしいパスタ」という名前です。
だからおいしいことが最低条件で、時短を目指したことで“おいしくなくなる”のであれば、その時短はやめた方がいいことになります。

そこを履き違えないようにしようと常に2人で口に出しています。

それが本当にお客様においしいパスタを届けられるのか

それだけはブレてはいけません。

3分45秒後、お客様の“おいしい”のためにまだまだできることが絶対あります。

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