表裏一体に蓋を

現実を見るのが嫌なのは理想があるからで、理想を見るのが嫌なのは現実があるからだ。

正しさは優しさが無いし、優しさは正しさが無い。
その優しさも正しさも本当に優しくて、本当に正しいのか、信じられるのか、そんなことは分からないけど、両立が難しいことだけは知っているつもりだ。
片方を大切にするとどこかで崩れる。

表裏一体はありふれた当たり前だが、罠である。

クラクラになるまで表に酔えば裏を見ずに済むだろうか。
裏が気にならないくらいまで表を伸ばせばいいのだろうか。
バランスが大切と言われればそれまでなのだけど、どうにも真ん中を見つめるのが苦手だ。

表なんて知らない。裏も知らない。
自己都合でメリットだけを信じていよう。

残念なことにメビウスの輪に騙されながらつらつらと語っている。

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