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対話についての親子の対話

※実際の会話をもとに脚色したものです。

息子「今日、学校でディベートやった。面白かったあ。オレ、あえて少数派の方に回って意見言いまくってやった。」

父「へえ、今はそんなのやるんや。面白そうやな。まあ、これからはディベートよりダイアローグの時代だけどな。対話。」

息子「ダイアローグ?何それ」

父「ディベートはお互いに相手を言い負かそうとするやろ。勝つことが目的だけど、対話は違う。お互いの立場、ものの見方、感じ方が違うことを前提にして、それでもわかり合おうとして話し合うプロセスのことだ。」

息子「ふうん。でもオレは言い負かす方がいいな。わかり合うなんて妥協やん。そういうのは弱い奴がやることだよ。」

父「でもな、言い負かして勝ち続けても、どっかで行き詰まりが来るんだよ。」

息子「そうかな。相手を分かろうとするとどんどん弱くなるやん。」

父「まあ、そういう面もあるかも知れんけどな。でも、今こうして話してること自体、対話じゃないか?もしここでオレが、対話が絶対正しいって言って、お前を言い負かしたとしたら、それこそ対話じゃないし、それで言い負かされたとしてもお前は納得はせんやろ?」

息子「うん、確かに。」

父「(よし、勝った。)」

#対話 #ダイアローグ #ディベート

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