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VR機器を学生さんにタダで配ろうと思う話

加藤卓也


先日、僕たちが運営するVRライブプラットフォーム、VARKでのOculusGoの対応終了を発表しました。そこでちょっとだけ思い出を語りつつ、新しい活用先を探そうと思っています。


OculusGoとは

2018年5月に発売された、一体型のVR機器です。あまりの安さ(23800円)に日本だとOculus社(Facebookの子会社のVR会社)もびっくりするくらい異常に売れました。

そして今フラグシップモデルとなっているQuestの試金石という側面もあり、多くのデベロッパーを惹きつけたハードウェアです。

当時のVR業界

OculusGoはすごく良いハードなのですが、それを語る上で、時代背景からみても革命的なハードだったんだよという話をしたいと思います。

当時のVR業界・・・・本当に酷かったという他ないです。

2018年5月はVR業界の波がないどころの騒ぎではなく、みんなが注目してないどころではなく、ただひたすらに「絶望感」が蔓延っていました。

2016年にVR元年と言われながらその高価なハードウェアはびっくりするくらい売れず、多くのVRハードウェアメーカーは去り、そして儲かると思っていたソフトウェアメーカーは2017年に撤退していきました。

そしてそこでVR業界の息の根を止めるか如く、2017年の11月にIOSのアップデートがされて、「ARkit」がリリースされました。マーケットは完全に「VRはもう終わったよね。ARの時代だよね」という状態でした。

「VR元年!」って叫んでた投資家たちが急に「AR元年」って言い出したのも笑ってしまい、だんだん怒りに変わっていったことを覚えています。

本当に危機的状況で、誰もがVRに愛想を尽かしたタイミングで出てきたのがOculusGoでした。OculusGoはとにかく安く、そこそこの機体性能を持ち、さらにユーザーがかぶった瞬間すぐ始められる洗練されたUXが特徴でした。残念ながらリッチなゲームはできないですが、それでもVRとはなにか、VR開発とはなにかを多くのユーザー、デベロッパーに示し、「VRのこの体験いいぞ。こういうサービスいけるんじゃないか」みたいな議論と旋風が巻き起こりました。

だからOculusGoがなかったら、多くのVRデベロッパーはいないと思います。


僕たちもいなければambrもいないし、My Dearestもいないし、今のB向けで頑張っている多くのVRデベロッパーもいなかったはずです。

OculusGoを100台集めたプロジェクト

そのころVARK社(当時のActEvolve社)はピンチに陥っていました。ロケーションベース向け(ゲームセンター向け)に作っていたタイトルはVRゲームセンターの閉鎖とともに廃業し、全くお金がなくなりましたw

そんなとき、新しい事業として「VRのライブサービスよくない?」「え?VRって生配信できるの?」「原理上はできるはず。」みたいな形でVARKはスタートしました。

開発で一番ネックだったのは、【OculusGoの通信性能はライブコンテンツの全国リアルタイム配信に耐えられるのか問題】でした。

それは5台以上配信するときと、100台以上配信するとき両方に検証する項目がありました。

OculusGoを100台集めて調べるしかない

【238万円集めるor100台貸してくださいとお願いする】

当然ベンチャー企業だったので、後者を選択しました。そして実際に68台をお借りし、自分たちで40台購入し、計108台でテストしました。

沖縄に3台、北海道に3台送って東京で60台、20台、20台でテストして、めっちゃ動くじゃん!!って言ってたのを思い出しましたw



今思うと、全然バズっていないのに、60台以上もよく集まったなっていう、、、、。
そこからのVARKは皆さんご存知ですよね!

▼YuNiさんのクリスマスライブ
ガチ恋演出(特許出願中)が話題になりましたね。。。

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などのライブを20回近くやっていることになります。
今後もVRライブプラットフォームとしてガンガン成長していけるように頑張ります!

これからのVARK

OculusGoのサポートは残念ながら終わってしまいます。

僕たちのサービスはライブのたびに毎回アップデートしなければならず、ストア自体のアップデートがなくなってしまうので、OculusGoから出ていかざる終えません。

また、電池の持ちや体験の質など、Questに準拠していったほうがUXが高いと判断しました。

詳細なデータは公開できませんが、幸いにも非常に多くのユーザー様がQuestに移行しているのを見ることができ、移行するにはジャストなタイミングなんだろうなと思っています。

これから僕たちのOculusGoの行方

このOculusGoは会社を救ってくれた機器で有り、僕たちの救世主なので、廃棄はあまりに心苦しいです。

今後サポートされない機器ですが、現在でも十分なVR体験を提供できる力があります。

その力を今までOculusGoとともに歩み、数多くのバーチャルライブを開催してきた僕らはよく知っています。

その機器を活用するためにも思い出に1台だけ残して、あとはすべて学生の方に寄付をしたいと思います。

理由を書いていきますね。

1.僕たちが受け取った恩は、恩を返すとともに恩を前に送っていかないといけないから(pay forward)

僕たちの会社はこのOculusGoとともに進んできたし、OculusGoを貸してくれた皆さんと一緒にVARKは作り上げられたし、もともと何もなかった頃に先輩の起業家たちから投資してもらったお金で開発しました。

この恩は都度都度返していかないといけない一方で、僕たちはこの恩を未来に託して行かないといけません。

事業をやり、お金を儲けながら、更に新しい世代のためになる会社でい続けたいと思っています。

2.学生さんたちの開発ニーズに対して

僕たちの会社は学生サークルと提携して、いろんなことをやっていました。

学生さんたちが新歓のときにより多くの人にVR体験をさせたいと求めるならば、僕たちはVR機器を貸し出したり、僕たちのイベントで人が足りないってなれば、学生さんたちと一緒にイベントを盛り上げるみたいな事をしていました。

そういった経験から、OculusGoが今後も多くの新しい体験、ワクワクする体験を届け続けるには学生サークルの方に寄付することが一番だと考えました。

僕が見てきたような学生さんたちならきっと、この機器を最大限に生かしてくれると信じています。
(実際にお貸し出ししている学校の方はガンガン新歓活動の中で使ってくれて、僕たちが持っているよりもずっと多くの人にVR体験を届けてくれるなって思っております。)

3.これからもっと若い世代がこの世界を広めて行かないといけないから

最後に、若い世代のちからを信じているからです。

僕も25歳の頃会社を立ち上げて、みんなに信じてもらってこの3年間会社をやってこられました。

そしてこの業界はもっともっと若い世代が入ってこないと大きくならないとも思います。

ユーザーとしてもそうですし、開発者として、経営者として入ってきてほしいです。

だから、できるだけ若い世代の人達が触れる環境にこの思い出のハードウェアを送りたいと思います!

最後に宣伝

さて、VR業界の先頭を走っている僕たちですが、いろんな苦労も有りつつも、今は仲間を増やそうと動いています。

ご興味ある方ぜひご応募ください!!

応募方法(配布終了!2020/9/30)

こちらに必要な台数を明記の上ご連絡ください!マックス一団体20台くらいあります。多そうな場合抽選になります。

僕たちの会社は池袋にあるので、必要数が多い場合は取りに来てください!

▼必要情報

・お名前
・住所
・所属先
・連絡先


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