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山形名物 もつラーメン

ラーメン消費量全国1位を独走する山形県の中でも、全国屈指の豪雪地帯として知られる県北部・最上地方。その中央部である新庄市を中心に愛されているのが、全国のご当地ラーメンの中でも珍しい「とりもつラーメン」。

山間部で海から遠い同地区では、現在のように流通網が発達する以前は鮮度の良い魚介類の入手が困難な時代があります。

そこで、古くから同地区の農村部では、祝い事の時に鶏1羽をさばいて調理し食べる習慣があったのでしょうか。

その内臓=モツも貴重なタンパク源として、主に煮込み料理にして食べられていたといいます。

そんな経緯から、「とりもつラーメン」がこの地に根付いたのではないでしょうか。

「モツ」といっても、豚や牛のように白モツ(主に小腸や大腸など)ではなく、「とりもつラーメン」に用いられるのは赤モツと呼ばれる心臓・砂肝・キンカン(卵巣)などの部位。加えて、使う部位や煮込み具合、更には味付けなど各店舗により様々。

モツならではのコクを楽しめたり、コリコリとした食感が軽快だったり…一般的なチャーシューとはひと味違う、モツだからこそ味わえる楽しさに興味を持って頂ければ幸甚であります。

今回行ったラーメン屋は、(とりもつラーメン)発祥の店である、昭和25年創業の老舗『一茶庵支店』を紹介します。

場所 山形県新庄市鉄砲町10−3

営業時間 午前11時

常連客の思い付きから生まれたという「もつラーメン」は、供された瞬間からブワッと立ち上る鶏の香りが、食べ手の食欲を大いに刺激。

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