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〜ゴスペルについて知ろう!〜

こんにちは〜!今回はゴスペルについて取り上げたいと思います!今回なぜ、ゴスペルを取り上げようかと思ったのには理由があります!

〜書こうと思ったきっかけ〜

最近、「リスペクト」というあの有名な歌手アレサ・フランクリンの伝記映画を観てきました!その映画ではゴスペルやゴスペルミュージックについて描かれていました。その映画を観て、感動しゴスペルについて詳しく知りたくなり自分で調べた結果、ゴスペルには人を感動させられるパワフルな力があるんだなととても魅力を感じみなさんにもゴスペルの魅力をお伝えしたく、今回記事を書こうと決めました。

気になる方はぜひ劇場へ!!

では本題のゴスペルについてお話ししたいと思います。

〜ゴスペルの由来〜

ゴスペル (Gospel) は英語の「God Spell」から成り立った言葉で、「福音」「福音書」を意味します。そのため、音楽としてのゴスペルは「福音音楽」を意味し、本来はキリスト教プロテスタント系の宗教音楽として教会で歌われてきました。

〜ゴスペルの歴史〜

ゴスペルの歴史は、アフリカ系アメリカ人の悲痛な歴史であります。
ゴスペル発祥の地はアメリカです。
アメリカには、世界各国にルーツを持つ様々な人種が集まって成り立っています。
17世紀に、多くのアフリカ人が故郷から遠く離れたアメリカに奴隷として強制的に連行されました。
奴隷として連行されたアフリカ系アメリカ人たちは、独自の言語や宗教を剥奪されてしまいました。
黒人奴隷の置かれた環境はあまりにも苛酷でした。
自由はまったく与えられることなく、生死は農園の白人経営者に委ねられ、365日は農園での重労働に従事しなければなりませんでした。
そうした過酷な生活を支えたのがゴスペル(福音)でした。
白人の主人たちの目を逃れて、キリスト教へ改宗して救いを与えるゴスペルを教会で歌うことで神に独自の賛美をささげるようになりました。

ゴスペルミュージックで有名な曲として、「Oh Happ Day」、「Nobody knows the Trouble I've Seen」/Louis Armstrong、「Amazing Grace」などがあります。

〜ゴスペルの種類〜

ゴスペルは6つの種類に分類されます。

(1) プレイズソング

主に礼拝の最初に歌われます。
全員で1~3曲程度を歌います。
スピード感があって躍動的なビートであることが多く、手拍子によるクラップを伴って歌われます。
礼拝の開始を華やかに盛り上げる機能があります。

(代表曲 :This Is The Day,Oh Magnify The Lord)


(2) ワーシップソング

プレイズの直後に歌われます。
コンサートのような形態で行う大規模な賛美集会で歌われた曲で、「私達」”we” や「神」”God” に代わって「私」”I”「あなた」”You” といった言葉が用いられることが多くなり、ポップスのラブソングと似たような歌詞で神への愛を表現しています。
曲調はゆったりとしていて、
単純なフレーズの繰り返しが多い。

(代表曲:Thank You Lord,Halleluja)


(3) インスピレーショナルソング

牧師による説教の直前に歌われます。
聖歌隊が歌うことが多いです。
聖書の内容に基づいた他者を励ますメッセージや、自分がどのようにして神に救われたかなどを歌います。

(4) オルターコールソング

これから入信する人に向けて、礼拝の最後に牧師が祭壇に呼ぶ際に歌われます。
ゆったりした曲調で、神様に自分を捧げるといった内容の歌です。

(5) オッファリングソング

礼拝の中間部に歌われます。
教会への寄付を求める内容で、躍動的な曲が多いです。
寄付の価値を強調するなど、神の恩恵を想起させる内容の曲が歌われます。

(6) コミュニオンソング

キリストの血の価値について語られる歌です。
教会の宗派や牧師のスタイルによって明るい曲調もあれば、ゆったりとした曲調もあります。

 (代表曲:Power In The Blood Of The Lamb,
The Blood That Jesus Shed For Me)

日本人に一番馴染みがあるのはプレイズソングです。テレビやCMでゴスペルが歌われることがありますが、大抵はプレイズソングが多いです。

〜聞いたことあるはず!ゴスペルの有名曲〜

(1)「Amazing Grace」


歌詞の中に「神」がよく登場してくるので、宗教的な雰囲気が賛美歌らしさを演出しています。 ジョン・ニュートンという教会の牧師さんが作曲した曲です。 この牧師さんは、アフリカから奴隷を連れてくる船の船長でした。 航海中に船が難破の危機に見舞われて、死の恐怖と戦いながら神に祈って生きながらえました。 奴隷に対してひどい扱いをしてきた自分が生かされた、という経験が改心のきっかけになって、数年後に牧師となったようです。 奴隷船での自分の愚かな行為を後悔しつつ、生きながらえて牧師となって仕事をしていることに神様の恩恵を感じて、この曲を作ったといわれています。 「私のような哀れな人間を導き、救って下さった天の恵みに感謝します」という内容も、作曲された経緯を知るとより重みを感じることができます。

(2)「Oh Happy Day」

1993年公開のアメリカ映画『天使にラブソングを2』劇中歌として使われたゴスペル曲です。

(5)「Power to the People」

ジョンレノンが作った曲で、テレビのCMでも使用されました。
「人々に力を!」「労働者よ立ち上がれ!」と革命を呼びかけるメッセージソングで、とてつもないパワーを感じさてくれる曲です。

〜ゴスペルを歌う有名アーティスト〜

■ボブ・ディラン



「Pass Me Not, O Gentle Saviour」
ゴスペルソングライターのファニー・クロスビーが1868年に書いた曲を、ザ・スタンレー・ブラザーズから習得したと思われるヴァージョンをレコーディングしました。
70年代末から80年代前半には「Precious Angel」などの「クリスチャン三部作」となるアルバムもリリースしています。

■サイモン&ガーファンクル

「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」
ポール・サイモンが書き下ろして、サイモン&ガーファンクルが1970年にレコーディングしました。
その一年後にはアレサ・フランクリンが、よりゴスペル色の強いバージョンをリリースしました。

■ルイ・アームストロング

「Nobody Knows The Trouble I've Seen(誰も知らない私の悩み)」
奴隷制の時代に書かれて、1867年に発表されたこの力強い霊歌にルイ・アームストロングは感情と深みをもたらしました。

■アレサ・フランクリン

「There Is A Fountain Filled With Blood」
アレサ・フランクリンがまだ14歳だった時に、父親が牧師を務めるニュー・ベセル・バプティスト教会で、1956年にアルバム『Songs Of Faith』をレコーディングしました。
優れたパフォーマンスに溢れた本作には、18世紀イギリス人讃美歌作家詩人ウィリアム・クーパーが書いた讃美歌が収録されています。

〜最後に〜


ゴスペルが生まれた背景を知ることで、新しい感動や価値観に遭遇してそれぞれの曲の印象が大きく変われたと思います。
そして、ゴスペルには宗教的な意味合いも含まれますが、大勢の人が絶妙なバランスで歌い上げるパワフルさは、なによりも聴く者に元気を与えてくれます。落ち込んだときや元気が出ないときには、ぜひゴスペルソングを聴いてみてください。

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