宴の後⑤ (火)晴れ

グローバル組織を作るという構想が出てきたんだけど、私だけは、そこに滑り込めないだろうか。英語を解さない傲慢な人々の面倒を見るのはうんざり。大ボスが会合の最後で「もはや私たちのできる範囲を超えてますので、〇〇さん(人事トップ)に組織構築を任せたい」って。英語を解さないのにハンドルするのは無理だと心底理解しているのだろう。

初日夜に声をかけてくれたOS氏に、情報共有の体で短いお礼のメールをした。思いがけず「期待してます」の返答。司会を「大役」とまで表現してた。どこまで、どうなんだろうか。異動するにしても、あまりに私の人間関係は複雑すぎて。もしOS氏に拾われたら、まさしく、捨てる神あれば拾う神ありの世界だなと。この蜘蛛の糸を手繰って違う世界に行けるのかな。行けるんだろう、きっと。

思うに、司会の出来が良いとか悪いとか、それよりもむしろ、この場に上がってきたっていうところで加点があると理解した。熾烈な内部競争に勝ち進み、トップの承認を得て、晴れの舞台にやってきたと。本当に芸能界みたいな会社だなと思う。本人の努力や資質・技能も当然必要ではあるけれど、運と、人脈を駆使しての縁故の占める比重が途轍もなく高い。今回の司会は「縁故ゼロ」のHM氏のゴリ押しが最大のきっかけだけど、なぜ彼の部署の経験者にやらせずに他部署に依頼したのか、というところから「運」のサイコロは転がり始めたのだろう。弊組織のMKはHM氏に「自分は役員を一同に会しての司会経験がある」ってHM氏に売り込んでたな、そういえば。年齢制限を超えたため管理職になれなかった彼は、とても性格が悪い。

TZ氏は、私を「3年かけて這い上ってきた」って、見直してるんだろうか。どうなんだろう。彼に見直されなくても一切の関係のない会社生活だったのだが、彼も組織間異動を経験し今回の邂逅に繋がった。その当時、電話で長話したのも思い出したよ、彼の直属部下&私の直属上司STの悪口で。STは僅か1か月で超法規を使って逃げたんだよな、そういや。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?