宴の後⑥ (火)晴れ

最終日の夕方、会合後、部下ともども私たちのビルで業務してたHM氏。横を通り過ぎようとしたので、顔を上げて「TZさんに、よろしくお伝えください、初日に激励されたので(激励ではないけど言葉の綾)」って言ったら、びっくりするような反応。「え?!?セシルさんっTZさんと上司部下だったの?上司部下の関係?え?上司部下?!?!」って、明らかにクールな路線のヒトなのに取り乱してた。「はい、そうです、今やお互いに当時の職種とは異なりますが」って言う私の言葉にかぶせるように、「じゃあ、〇〇専門なの?〇〇?〇〇?」って連呼。なんか笑っちゃったよ。「ええ、〇〇の専門家です」って答えたら、「じゃあ、じゃあ、」って、言い淀んで、でも何かを言いかけたけど、なんか詳細を語り合う気持ちも無く、「まあ、そういうことで」って話をぶった切った私。

初顔合わせの2人きりの打ち合わせのとき、最後の辺りは彼の経歴ってな感じの雑談になったんだけど、当然、私の知っている人たちが何人も出てくる。なので「実は私は〇氏に採用されたんです」って言ったら、「△△事業での採用ってことだよね、何を専門にしてたの?」って矢継ぎ早の質問。まあ、そう来るよねって思うわけだよ。〇氏はもともと△△の総帥だったけど、社内抗争で更迭され(その後、復活、再度更迭で退社)▼▼という弱小・異業種のトップに立った。そのときに採用された私たち。なので私は△△とは無関係なのだよ。でも説明も面倒くさくて笑顔で無視。このあと、彼は周辺の関係者に私の氏素性を聞いてるかなって思ったんだけどね。


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