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あせらず。くさらず。ろくねんめ。

4月からプロ6年目になった。
来る日も来る日も麻雀を打ち続けて、気がついたら5年も経っていた。

5年経っても、私はほんとうにウッカリが多くて、対局中に変な間違いをよくする。

親番でチョンチョンせずに4牌取ってしまうとか、黒沢咲プロとの対局に浮かれて先ヅモしてしまうとか。(チョンボ😂
セットで、16000点の一本場を「16000は19000!」と発声して時を止めたこともある。
(ふだんどんなインフレルールで…?※打ってません

かの勝又先生に、
「ウッカリは教えられないよ…」という名言までいただいた。(そらそう

あきれちゃうよね

私生活でもウッカリは時々あるけれど、仕事は好きで、私に頼みたいと言ってくださる方がいるので、現在はフリーランスで働かせていただいているし、車の運転も得意。
運動神経も良いわけじゃないけれど、トライアスロンだって何度も完走している。
だいたいなんでもそこそこできる要領の良いタイプだと思っている。

が。

麻雀がいちばんポンコツなのである。

そんな「できない」ことが新鮮でもあり「できる」ようになりたかった。
この沼みたいな麻雀という競技の深淵をのぞきたかった。

だからプロになった。
※猫のために…とかもあるけど長くなるので割愛

プロになってみたら、人気者になるために必死なプロが多いことにおどろいた。人気のプロはそれだけでチャンスをたくさんもらえる可能性があるからだ。(よね?

私はといえば、
自撮りもにがて。
何目指してんねん、みたいな露出やコスプレも絶対無理。
若くて可愛い女流さんたちと人気で張り合う気もない。
フォロワー数で人の価値は決まらないと思っている。

にがてでも、売れるためにみんなやってるんだよ!と言われるかもしれない。でも、自分が好きじゃないことをやる気にはなれないし、やってもうまくいった試しがないのだ。

そもそも麻雀プロで、売れるとは?

とても特殊な業界だと思う。
魑魅魍魎だけれど、面白い世界である。

コスプレは嫌いじゃない(アナキンスカイウォーカー役の俳優さんとコミコンにて🥰


自分が好きじゃないことはやらない。

一度きりの人生、好きな人と、好きなことだけしていたいのである。
その結果、私の人生のQOLはめちゃくちゃ高いと思う。

嫉妬や羨望や焦燥が渦巻く麻雀界で、
こんなマイペースな女流プロがいてもいいんじゃないか。

そう思っているけれど、
これで結果が出せなければ、ただのモブ女流で終わり。

有名になったって面倒なことも多いし、元来目立ちたがり屋ではないので、モブで全然良いのだけれど、放送対局にたくさん出て、ヒリヒリする麻雀を打ちたい。強くなって結果を出したい。

麻雀が、大好きだから。

最近、自分には「麻雀しかない」と言っている方を何人か見た。そう言い切れるのは素敵なことだと思う。

私は欲張りなので、とてもそんなことは言えない。麻雀に割いている時間は圧倒的に多いけれど、麻雀以外に大切なものだって、たくさんあるのだ。

麻雀人生は長い。

だから、あせらず、くさらず、やっていきたいし、いくつもり。

そんな私でも、結果を出せる大きなチャンス。
それがシンデレラファイトだった。

昨年は本戦シード、今年は予選Finalから。

とにかく、勝ちたかった。

昨年は、後悔しかないような対局で、反省するのも嫌になるくらい自分の心の弱さと勉強不足を実感したのだけれど、
その経験を経て、二度とこんな想いしたくない、と勉強も麻雀もたくさんしてきた自信があった。

それでも見返してみると、
ここでめいっぱいに持ってもっと攻撃的にいけば和了りを拾えていたかもなぁ、という場面もあった。それがトップにつながっていたかはわからないけれど。

細かい切り順のミスも当然あるし、また反省と勉強の日々がはじまる。


私の好きな言葉のひとつにこんな言葉がある。

「負けに不思議な負けなし、勝ちに不思議な勝ちあり」(野村克也さんの監督時代のお言葉

負けた時は自分のせい。だから負けて泣くのはちがう。
わかっているのに泣けてきてしまった。

なさけないよぅ

それでも、こんな私を応援してくれる人たちがいる。その人たちに喜んでもらいたい。

昨日も私の自宅で、夫と友人プロたちが見守ってくれていた。

結果論で放銃を悔いていた私に、

「あれは打った方が良い」
「内容良かった。去年より強くなったね」

と言ってもらえたことが嬉しかった。
(昨年はボロクソに言われた。笑

へたくそすぎ!

来年は、もっと強くなって戻ってくるし、その他の対局もまだまだたくさん。

・リーグ戦
・女流桜花
・風林火山IKUSA
・夕刊フジ杯
・プロクイーン
・龍龍もめちゃくちゃ打つ!

その他もろもろ。
もう負けたくない。勝ちたい。

私みたいな無名のプロをどこからか知り、今すでに応援してくださる麻雀ファンの方々には本当に感謝。

いつか応援していて良かった!と必ず思わせるので。

のんびり待っていてね。

ベイダー卿みたいな麻雀打ちになる!

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