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一部の人が会社を私物化してないかって話

先日同僚と飲んでいて、お互いが考える今の会社の問題点について話をしていたのだが、全く同じことを二人とも考えていて面白かった。(あくまでうちの会社の場合ね)

社員のモチベーションをダダ下げする天才


◆会社のお偉いさん方は買収や事業で大損こいても、役員給カットもされず、満額の退職金をもらってやめていく
◆会社のお偉いさん方は上述のような「事件」があっても責任はとらず、どこ吹く風
◆会社自体基本年功序列であり、昇進は能力的なものを考慮してという側面はなく、功労賞的なところが多い
◆海外駐在員という枠をいまだに「若手の研修の場」だったり、「ポストを回すためのもの」と考えている
◆お偉い方達は、会社人生終盤にいるため、会社をよくしようとか考えたり行動することもない
◆能力的に普通で実績がない人でも、規模間のある部署でたまたま業績がいい時に在籍していればどんどん出世して給料が上がっていく

まあ、ただの愚痴なのだが、同僚と話してて二人とも思ったのは、だったら一生懸命に働いたとしても、大して評価されないし(給料にも反映されない)、それだったらクソ真面目に働かなくても同じようにお金貰えるんだから、仕事なんか頑張らなきゃいいじゃない、という結論に至ってしまう。

昔、同い年の同僚がそれをまさに言ってて、当時は「こいつ何言ってんだ」と思ってたのだが、今なら彼の言葉がしみじみと分かる。

また、会社としてもそういう社員の存在を放置し(首にしない)ているのだから、ビクビクして会社生活を送らなくてもいいのである。会計的な粉飾や横領等の犯罪行為を犯すのでなければ、首になることもない。これは人によっては、非常にいい会社だと思うかもしれない。

うちの会社の場合、所謂「出来ない」「上司に嫌われた」社員は特定の子会社に放り込まれる。子会社ではあるが、給料テーブルは親会社と同じで待遇は全く一緒である為、何の違いもない。もちろん、半沢直樹みたいな出世レースで戦っていた人からすると、都落ちと思われるのかもしれないが。

駐在員事務所の総経理ともなると、50を過ぎた出世レースから外れた方々が送り込まれてくることが往々にしてある。赴任直後からそうため息をつかれる総経理を何人見てきたことか、「ああ、俺はこんなところに来るはずじゃなかった…」「出世レースから完全に脱落だ」と平気で人前で言ってしまう。

もし、この言葉を各国のローカルスタッフが聞いたらどう思うかも考えていない。俺は負け犬なんだとか言われても、こちらは彼から見たら部下になるので、部下としたらこんな人と仕事をさせられるなんてたまったもんじゃない。

*若い頃は同じ経済学部卒の仲間たちが銀行に入り、30手前で年収1,000万円を超えていっているのを見て羨ましいと思ったこともあるが、基本は自分と家族が生活するだけの最低限のお金があればよいと考えているタイプなので、仕事に意義であったり、やりがいを求める。ただ、それすらなくなったら、もう仕事に対する意欲はゼロどころかマイナスに振れてしまう。


本社はよくも悪くも日本至上主義


結局はこれに尽きる。

これからは中国市場だ!中国市場をどんどん開拓しろ!と大号令をかけ、多くの駐在員を送りこんだのはいいが、日本本社のお偉いさん方は「日本が一番大事」と考えているので、中国で色々事業展開をしようと思って本社に打診しても何かしらケチをつけられて頓挫する。

*逆に無知なパターンだと、日本本社のお偉いさんが中国企業にどんどん営業行って拡販しろ!ということもあるが、中国の客先的に商社を介さず工場(メーカー)と直接取引する商習慣があることや、与信管理的に業界によっては、決済が月末締め、300日後手形とかもざらにあり、そんなところには日系企業としては販売出来ないという側面があるのだが、日本本社の方々はそれを全く理解していないし、説明しても理解できない。お前の能力が低いだけだと。

こうして、本社と現地の間で板挟みになり、病んでいく駐在員は多い。それに巻き込まれて疲れて日系企業を離れるローカルスタッフもどれだけ見てきたことか…

私が東莞から日本に戻り、現在の会社に就職して早17年近くが経とうとしている。もう正直会社に期待することもないし、そもそも期待などしたこともなかったのだが、会社を変える!と声高に叫び、中国で伸び伸びしていた先輩方が日本に帰任するや否や中国法人側と対立する構図を見る度に、うちの会社は何がしたいんだろうとつくづく思う。まあ、結局は日本本社至上主義、いや、個人至上主義を突き詰めると結末は必ずこうなるのだろう。自分という立場が有利になるように動いているだけ。その為には会社を使って、会社という大義名分を振りかざし、たくさんの人を巻き込み、犠牲を出して自分の権益を死守する。もう、勝手にしてくれ。


とまあ、愚痴を書いてみたが、周りの友人の話を聞いている限り、日系企業は多かれ少なかれ似たような状況があるのではないかと思う。





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