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プロ家庭教師が教える『自分に合った家庭教師の探し方』 ~実践編①「会社に依頼するときの流れとポイント」~

プロ家庭教師Isshiyです。

前回は『プロ家庭教師が教える『自分に合った家庭教師の探し方』 ~基礎知識編「家庭教師の探し方は2種類ある」~』と題し、家庭教師の2種類の探し方とそれぞれの特徴をについてお話しました。

今回は実践編として、会社に依頼して探す場合の「流れ」と依頼するときの「知っておいてほしいポイント」をお話します。


1.家庭教師の指導開始までの基本的な流れ

会社を利用して家庭教師の指導がスタートするまでの基本の流れは以下のようになります。
 ①会社を探す
 ②会社に連絡する
 ③面談する
 ④体験指導を受ける
 ⑤契約する→指導スタート
状況によっては、面談と体験指導が同日に行ったりすることもありますが、おおよそこんな感じの流れとなります。

2.会社の依頼するときに知っておいてほしいポイント

では、ここから会社を利用するときに「知っておいてほしいポイント」をお話していきます。

①会社を探すときは「複数の情報」を確認する

依頼する会社の探し方としては、
 ・インターネットで検索する
 ・新聞やポスティングのチラシ
 ・知り合いの紹介
の3点が基本となるのではないでしょうか。

家庭教師の会社と一言で言っても、全国展開している大手の会社から地域密着の会社まで様々な会社があります。また、会社によっても特徴が様々です。従って、会社を探すときは必ず「複数の会社」の情報を確認するようにしましょう。インターネットで「家庭教師 ○○(お住まいの都道府県や地)」と検索すると何社も出てきますので、気になる会社を「最低3社以上」は見るようにしましょう。
また、最近では「家庭教師の比較サイト(口コミサイト)」もありますが、こちらを利用する際には注意が必要です。比較サイトは自分が住んでいる地域にある家庭教師の会社を一気に検索することができることが利点です。しかし、出てくる情報が大手の会社に偏っていたり、口コミの評価が異様に高いものが多い傾向があります。特に何かを探すときは「良い面」と「悪い面」の双方を見た上で決めたほうがいいですので、比較サイトを利用する場合は特に「複数のサイト」の情報を見るようにするとよいです。

②希望や要望は可能な限り細かく伝える

依頼したい会社を決めたら、「会社に連絡→面談」という流れになります。
おそらく会社に連絡したときに大まかなこと(指導を受けられる方の学年や成績状況)は聞かれていると思いますが、面談の際には可能な限り指導を受けられる方の現状やご家庭の要望をお伝えするようにしてください。
特に伝えたほうがいいのが、
 ・日程に関すること(「指導可能曜日と時間帯」など)
 ・交通手段について(「自家用車で来れる方」など)
 ・先生の希望(「学生かプロか」、「男性か女性か」など)
の3点です。
会社がご家庭に家庭教師を派遣する場合は、基本的にこの3点を軸に候補を出していきます。会社側としては長期的に指導に行ける先生を派遣するようしますので、まずは希望する日程に合わせられる先生に声を掛けます。
また、指導場所(だいたいはご自宅となると思いますが)までの交通手段についてもお伝えした方がよいです。基本的に家庭教師の指導は夕方~夜となりますので、時間帯によっては公共交通手段が極端に少なくなる(場合によってはなくなる)ケースがあります。そうなると最寄りの駅まで先生を送迎する必要が出てきたりします。指導が始まったばかりはいいのですが、送迎に関しては結構負担になることが多いです(私も指導に行っていたご家庭から、「前の先生は送迎があって結構大変だった」という話を何度も聞いています)。そうであれば、最初から「交通の便があまりよくないので、自家用車をお持ちの先生がいいです」と伝えたほうがいです。そうすれば、自家用車で来れる先生を会社側は探してもらえます。
最後に先生の希望についてですが、まだ指導が始まる前ですので、先生のイメージが湧かないかもしれません。ですが、ある程度の要望は最初に伝えた方がいいです。最終的には「体験指導」(このあと詳しくお話します)を受けた上で決めることをお勧めしますが、初めの段階で先生の希望を可能な限り伝えましょう。そうすれば、会社側もそれに近い先生を探しますし、指導を受ける側もいいでしょう。

③体験指導は必ずお願いする

面談の時に先生の希望は伝えた方がよいというお話をしましたが、それ以上に大切なのが「体験指導」です。会社側はお客様の要望を聞いた上で先生の選定をします。しかし、やはり実際に指導を受けてみないとわからない部分はあると思いますので、体験指導は必ずお願いしてください。
体験指導の時間は会社によって違いはあるかもしれませんが、1時間くらいお願いできたらベストです。また、可能ならば15分くらいは保護者の方も指導の様子を実際に見てみるとよいでしょう。ただし、体験指導をお願いする場合は「実際に指導を担当する予定の先生」の指導をお願いしてください。まれに面談に来た方が体験指導と称して「15分くらい様子を見て終わり」みたいにする会社もありますので、気をつけてください。その場合は、後日でいいので「実際に指導を担当する予定の先生」の体験指導をお願いして、指導を受けてください。
家庭教師はぞれぞれ指導スタイルが少しずつ違うため、どうしても指導を受ける方の相性が「合う・合わない」が出てきます。これから何か月、何年も指導を受けるのですから、可能な限り指導を受けられる方と相性が合う先生の指導を受けた方が絶対良いです。1度指導を受ければ、先生の指導スタイルやコミュニケーションの取り方などがわかると思います。それを見た上で、その先生の指導が気に入ったらお願いすればいいですし、イマイチだなと思えば他の先生に変えてもらえるように会社にお願いしましょう。

④面談は指導を受ける本人も同席させる

指導を受ける方が学生さんの場合は、面談時に本人を同席させましょう。
時折、保護者だけ話を進めていくケースがありますが、個人的にはお勧めしません。なぜなら、保護者だけで話を進めると本人が納得しない状態で指導がスタートする可能性が大きいからです。指導を受ける人が納得しないまま指導を進めても本人のやる気がないため、結局は辞めてしまいます。
また、面談の時に本人が同席していると本人の現状などが直接確認できますので、会社の面談担当の方にとってもより詳細な情報を得られます。そうすれば、本人とより相性の良い先生を選んでもらえる確率はあがるでしょう。
指導を受ける方の実力を上げていくためは、家庭教師の力ももちろん大切ですが、最終的には指導を受ける方の力も必要です。やはり、指導を受ける本人が納得した上で家庭教師を利用しないと、どんなに素晴らしく実績のある家庭教師でも効果を最大限に発揮することはできないです。だから、本人のやる気を確認する意味でも面談には本人を同席させることをお勧めします。

⑤費用面の確認をする

一通り面談と体験指導が終わったら、契約の話になります。
この時に必ず「費用面」について確認をしていください。具体的には、「毎月の基本指導料について」と基本指導回数を超えての「追加指導をお願いしたいときの方法」は確認しておいた方がよいです。なぜなら、指導料に関しては会社ごとに変わってきますし、依頼する先生によっても大きく金額が変わってきます。また、会社によっては指導料以外にも「事務手数料」や「指導以外のオプション」を進めてくる会社もありますので、指導をお願いした場合にトータルでどのくらいかかるのかはしっかり把握していきましょう。

⑥無理に即決はしない

先ほどもお話しましたが、家庭教師の会社と言っても大小様々な会社があります。中には営業でバンバン押してくる会社も少なからず存在します。営業で押してくる会社は色々言って即決を迫ってきますが、無理に即決はしないでください。その日に説明を受けたことが大半ですから、一度冷静に考えたいと思えばそうすればいいですし、会社自体のシステムに不満はないけど体験指導をしていただいた先生に決め手がなければ、再度違う先生にお願いしてみるのもよいでしょう。また、他の会社のお話を聞いてみたいのでしたら、素直にその旨を伝えてください。それでも、何かしら食い下がってくるような会社は、自分の商品やサービスに自信がない証拠かなと個人的には思いますので、やめておいた方がいいでしょう。

3.最後に…「指導を受ける人の意見」を必ず聞いた上で依頼するか決定すること

最後に一つ大事なことをお伝えします。
家庭教師を利用するときは、必ず「指導を受ける人の意見」をしっかり聞いてください。特に指導を受ける人が小・中学生の場合は必須です。どんなに優秀な家庭教師が来ても指導を受ける本人が納得しない状態であれば、その家庭教師が本来持っている効果は得られません。私も200件以上のご家庭に指導に伺っていますが、本人が家庭教師を利用して勉強をすることに難色を示しているご家庭は続きません。遅かれ早かれ辞めてしまいます。親目線で考えると「何とかしないと・・・」と思うかもしれせんが、本人が難色を示すのであれば、やめたほうがよいです。はっきり言って「お金の無駄」です。なぜなら、その状態で指導を始めたところで本人は家庭教師の必要性を感じていないから勉強はしないです。そうなると結局のところ、効果を感じられず辞めてしまうのです。「成績を上げる」、「実力をつける」のは家庭教師の力はもちろんですが、やはり指導を受ける側の頑張りも必要です。だから、指導を受ける本人が必要性を感じて「やるぞ!」という気持ちでないと上手くいきませんので、家庭教師を利用するかは「指導を受ける人の意見」を必ず聞いてください。意見を聞いた上で本人が納得すれば指導を依頼してください。そうでなければ無理にやらせないでください。


これから何ヶ月、何年とお世話になるかもしれない会社ですので、利用する方々が納得した上で指導を依頼してください。できれば複数の会社のお話を聞いてみることをお勧めします。会社によって特徴も様々ですから、それぞれの会社で一通り話聞いてみてください。一通り話を聞いた上で、疑問に思ったことがあれば納得するまで確認してほしいし、契約内容に問題はないけど体験指導に来た先生が決め手に欠けるのであれば、他の先生で体験指導をお願いしてみてください。時間が多少かかるかもしれませんが、このようにしていくと自分の要望や相性の合う会社で出会える確率を上げることができます。

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