実は点数が伸びない基礎学力到達度テスト国語攻略法
1、国語は短期間では点数は伸びない
「国語の点数が悪い、国語が苦手だ」と悩んでいる方は予想以上に多く、その大部分は、「古文・漢文」が苦手というものです。
これは生徒さんのせいではなく、はっきり申し上げて、「日大付属高校に古典をしっかりと教えることのできる教師がいない」ためです。
古典特に古文は、古文単語・古文常識・古文文法・演習等と盛りだくさんで、とても短期間でマスターできるものではありません。
さらに、基礎学力到達度テストでは古典の出題は全部で4割程度であり、古典分野で半分得点、現代文で7割得点すれば、文系では合格ラインなので、コスパを考える必要があります。
結論として、国語は「過去問で6~7割得点できるようになった時点で、それ以上時間をかけない」という戦略をとる方が良いでしょう。
2、現代文学習手順
現代文ができない生徒さんの多くは、評論文(説明文、論説文とも)を苦手としています。
実は、評論文は結論に至る理由が明確に示されているため、正答を選びやすいという利点があります。
正答に至らないのは、文章における作者の理論形成の過程ではなく、ご自分の理論形成の過程で選択しているからなのです。
一方、小説は読み易さの点から解答しやすいと思いがちですが、小説は作者の意図が小説内に記載されていることは稀であり、状況や登場人物の行為や言葉から意図を発見する作業が必要です。
さらに、平成30年4月出題の井上靖の小説のように高校生には読みにくい文章が出題されるとお手上げ状態です。
漢字
評論文も小説も、先ずは漢字学習からです。漢字そのものの出題数は少ないですが、漢字とその意味が解ることにより、現代文の理解度が高まります。
ただ、漢字を書ける必要はないので、以下の問題集の「共通テスト・センター試験」対策の部分だけ繰り返し解きましょう。
語彙
国語大問1では、ことわざ・外来語・四字熟語・敬語・文学史・古文常識等が出題されます。
当該対策には、この本の該当部分を学習しましょう。
評論文
不得意な方は、学研「チャレンジワーク国語」(非売品のため、メルカリ等のオークションで入試してください)の評論文のみ解答しましょう。
小説
小説も苦手な人のみ、学研「チャレンジワーク国語」の小説のみ学習
3、古文学習手順
上述の通り、短時間ではマスターできません。
割り切って、以下のみ学習しましょう。
古文単語
上記のうち、いずれかで200単語覚えてください。
英単語暗記に比べれば簡単です。
暗記のコツは、漢字にして覚えることです。
古文文法
この本で、最低でも「係り結び」「敬語」はマスターしましょう。
あとは、過去問で出てきた文法を見直しましょう。
演習
古文の演習は過去問のみにとどめましょう。
4、漢文学習手順
古文とは異なり、短期間でマスター可能です。
句法
高校でもらう句法の参考書や上記の本で、「基本的な句法」のみ学習しましょう。
演習
古文同様、演習は過去問のみにとどめましょう。
5、過去問演習
過去問で6割得点できるまで、上記1~4を繰り返しましょう。
解答を覚えてしまったら、学研「チャレンジワーク国語」や高2の基礎学力到達度テスト過去問を解答しましょう。
6、以上をやってもダメなら・・・
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