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新貨幣導入で考える、家庭科で習うお金の大切さ | お金の授業①

こんにちは。新しい家庭科のカタチ “KATEIKA STYLE”  ミキメグミです。

今年度の大きなニュースといえば、パリ五輪、アメリカ大統領選挙、そして日本における新貨幣発行ですね。新しい貨幣の発行予定日は7月3日で、残り1ヶ月を切っています。1万円札、5千円札、千円札のデザインが一新されるとのことで、皆さんは新しいお札を手に取るのが楽しみでしょうか?

小学校の授業を始めるとき、まずは一枚のイラスト・写真から入ります。
例えば、大河ドラマ「青天を衝け」で主役を務めた吉沢亮さんのお写真をスライドに写すと、

生徒たちは、
「知ってるー!」
「観てる(た)ー!!」
「渋沢栄一さん!」
「1万円札!」
と大騒ぎが始まります。

渋沢栄一さんについてと質問すると、「・・・・」という反応が返ってきます。でも大丈夫、これから勉強していくことなので、そのような反応も自然です。


家庭科でお金の授業はほとんど実施されていない事実
なぜ急にお金の話題なのか? 
小学校、中学校における家庭科の学習指導要領には、「A家族・家庭生活」「B衣食住の生活」の他に、「C消費生活・環境」の分野が設定されています。実は、小学校5年生からお金や経済に関する勉強が始まるのです。

私が勤務している私立中学校の技術家庭の授業でも、夏前になると消費生活の授業が始まります。
「小学校でお金の勉強をしたかな?」という質問に対して、「やってないー!」「記憶にない!」という生徒がほとんどです。さらっと触れる程度、もしくは扱わずに終わってしまう学校もあるのかもしれませんが、それはとても残念なことだと思います。


小学校家庭科でこそ大切にしたい消費者教育
小学校、中学校、高校の授業で、お金や消費生活について取り扱うのは、家庭科以外では珍しいです。総合的学習や公民の時間で取り扱うことはあるかもしれませんが、全ての学校で実施されるわけではありません。

小学校の家庭科の授業で扱う消費生活の内容は、とても基本的なものです。
・ものや金銭の大切さ、計画的な使い方
・身近なものの選び方、買い方
・身近な環境とのかかわり、ものの使い方の工夫
などが含まれます。

そして、買い物をする方法、クレジットカードの扱い方、住宅の貸借、携帯電話やライフラインの契約方法、トラブルが起きた場合の対処方法など、大人になってから必要となる知識も少しずつ学んでいきます。

今こそ、
子どもたちの将来に役立つテーマとして、家庭科における消費者教育の授業は重要だと考えています。


今日の授業はここまで。
最後までお読みくださりありがとうございました。


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