【健診の二次検査】蛋白尿が陽性?放置せずに早期対応を!
健康診断で尿検査の結果「蛋白尿」が陽性と判定されると、日常生活や健康に不安を感じる方が多いかと思います。しかし、蛋白尿が陽性であることが必ずしも重大な病気を意味するわけではありません。蛋白尿はさまざまな原因で発生するため、適切な対応が求められます。ここでは、蛋白尿が陽性と診断された場合に知っておきたい情報と、二次検査やフォローアップの方法について解説します。
蛋白尿が示すもの
尿に含まれる蛋白は、通常腎臓でほとんどが再吸収されるため、健康な人の尿にはほとんど含まれません。しかし、腎臓が何らかの原因で機能低下を起こすと、蛋白が尿中に漏れ出ることがあります。この状態が「蛋白尿」です。蛋白尿が一時的なものである場合も多く、例えば激しい運動やストレス、発熱、脱水などによって一時的に尿中に蛋白が現れることがあります。また、妊娠中も一時的に蛋白尿が出ることがあるため、状況に応じた判断が必要です。
二次検査の重要性
健康診断で蛋白尿が陽性と出た場合は、医師による再確認と原因の特定が推奨されます。まずは「蛋白の定量検査」を行い、尿中の蛋白量を正確に測定します。この検査では、尿中にどれくらいの蛋白が含まれているのかを具体的な数値で評価するため、病気の重症度や進行状況の判断に役立ちます。さらに、持続的に蛋白尿が出ているか確認するため、再検査を行うことも重要です。特に、定量検査で一定以上の蛋白量が認められる場合や、血液検査で腎機能が低下していることが明らかになった場合は、腎臓疾患の可能性を慎重に検討します。こ
主に考えられる腎臓の疾患には「慢性腎臓病(CKD)」や「腎炎」、「糖尿病性腎症」などがあります。こうした疾患は早期発見・早期治療が重要であり、症状が進行する前に対応することで、健康な状態を維持することが可能です。
日常生活での対策
蛋白尿が見つかった場合、医師の指示に従って生活習慣の見直しも行うと良いでしょう。特に塩分の摂取量を減らすことや、適度な運動、禁煙、過剰な飲酒の抑制が腎臓の健康を保つために効果的です。また、血圧や血糖値の管理も腎機能を守るために重要です。
まとめ
蛋白尿が陽性であった場合、焦らずにまずは再検査を受け、医師の指示を仰ぎましょう。正しい知識を持って早めに対処することで、健康を維持することができます。蛋白尿が続くようであれば、専門的な検査や治療を受けることで、早期発見・早期治療を目指しましょう。