8/6の滴り「私の心のへいわ、だけ」

「生ましめんかな」という詩を知ったのは
満月パンツでおなじみの広島のショップ「マアル」さんのブログから。
https://marrublog.exblog.jp/27034723/

私は普段、(ポリシーとかではないけれど)こういった日にわざわざそこに言及するブログを書くようなことはしませんし、
この詩は有名だしご存じの方も多いと思うので
あえて私がここでアップすることもないと思いつつ、
今日はなんとなーくアップしようかなという気になりました。

***

「生ましめんかな」栗原 貞子

こわれたビルデングの地下室の夜であった
原子爆弾の負傷者達は
暗いローソク一本ない地下室を
うずめていっぱいだった
生ぐさい血の匂い、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声

その中から不思議な声がきこえて来た
「赤ん坊が生まれる」と云(い)うのだ
この地獄の底のような地下室で今、若い女が
産気づいているのだ

マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった
と、「私が産婆です。私が生ませましょう」と云ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ
かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも 


***

あの時のことを忘れないことも、思い出すことも、追悼することも、哀しむことも、大切だけれど

何より大事で 何より気にしなきゃいけないのは
私の平和。
私の心の中が平和であること。
瞬間、瞬間が、平和であること。
私自身が、そうであること。

よき1日にしよう!


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