4/28の日記「いつかの話 ~クリエイティブライティング講座」


先日、初めてオンラインで講座を受講した。
今時、オンラインなんて当たり前だが
わたしはとにかくアナログ人間というか、ネット関連PC関連は全くもって苦手分野なので
スカイプ?え、どうやるの?みたいな「あんたいつの時代の人だよ」な人だ。
そのわたしがオンラインとか、ありえないけれど
田口ランディさんが長年おやりになっている
クリエイティブライティング講座というものをオンラインでやるというので
しかも無料だったのでチャレンジしてみた。

クリエイティブライティング講座は大変人気の講座で通常3回の授業がある。
わたしは以前、それを1回に凝縮したものを受講したことがあって
これがかなり刺激的で普段全然動かしてなかった脳みそが変な動きしはじめたのを感じたので
いつか3回丸々受けたいと思っていたのだったが
なかなかよいタイミングがなかった。
そこへこの話。
こういう時期なので1回、しかも超短時間(しかもしかも無料)ではあるが
自宅で受講ということで気軽なのも嬉しくて早速申し込んだのだ。

内容としては
創作とは、という大きな話。
創作のタネを引っ張り出してあげる、
記憶へのアクセス、
それらのビジュアル化、
視覚化と直観のトレーニング、
身体感覚・情動の大切さ、などを
ランディさんが話をされた後
最後に15分でテーマに沿った文章を書くというもの。

記憶やさまざまなもののビジュアル化というのは
もちろん前回の講座でも話されていたけれど、
特に「古典は視覚芸術」というのはすごく興味深かった。
それで前回の講座の後に万葉集を読んだのだった(途中で挫折・・・)。
ビジュアル化訓練しつつ、もう一度読み直そうそうしよう。

それから以前もおっしゃられていたことだけれど、
こういう講義のメモは取らないで!と今回もおっしゃられて
ハッ!となりました。
必要な情報はきっと脳に記憶されてここぞというときに思い出せる、はずだ・・・・(自信がない)

さて、ライティングの時間だが。
今回のテーマは「いつかみた〇〇」だった。

そのテーマを耳にした途端、わたしはすぐに「これを書こう」と思った。
タイトルは
「いつかみた朝の風景」

あまり考えずに、15分全部使って書いた。
書いているうちに、ランディさんがおっしゃった情動をものすごく感じてしまい、
これはマズい、これはまともに読めないかもしれない、と思ったが
参加者の文章を聞いているうちに気持ちが収まった。
と思ったら、やっぱりだめだった。
最初は普通に読めていたのだが、
最後のクダリで感極まって号泣してしまった・・・・。
しばらくボエボエ泣いて、声を上ずらせながら読んだ。
恥ずかしさも忘れて泣いた。

参加者の一人の方がわたしの想いを汲んで泣いてくださった。
ランディさんが「記憶にアクセスしたんだね」とおっしゃった。

記憶にアクセスというよりも
その記憶に対する想いを抑え込んでいてそことアクセスしたという感じだった。

ランディさんがまた声をかけてくださり、その言葉にまた涙があふれてきた。

今、考えてもこの気持ちに名前がつけられない。
懐かしい、というのは確かにそうかもしれないけれど、
その一言では言い表せないものがある。

せっかく書いた文章なのでどこかに書き留めておこうかと思ったけれど
やめた。
いつかみた朝の風景は、
手帖の空きスペースに殴り書きのまま封印することにした。

なにを目指しているわけでもないけれど、
今はよい文章を書こうとしないで、記憶と潜在意識の深くて広い海に潜り
ものすごいスピードで通り過ぎ瞬く光の魚をつかみ
彩りを与える。
その繰り返しをしていこうと思う。

いつか3日間の講座をしっかり受けたい。
また情動を感じる文章体験ができるだろうか。


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あけっぴろげにすることでもないので無料にしなかっただけ。 きっと誰かが読んでくれると思うから真面目に書ける。

別にひみつというほどではない日記。 ごく普通の日記。 大して面白くもない。 愚痴くらいは書いてもいいであろう。

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