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◎読んだもの:萩岩睦美『小麦畑の三等星』①~③、集英社文庫コミック版 小中学生の頃読んだのを、最近読みたくなって買い戻した。同じ作者の『魔法の砂糖菓子』も読み直したいけれど、まだ入手できていない。 萩岩さんの作品は、絵柄の可愛らしさもとても魅力的だけれど、わたしが一番惹かれているのは、常に集団に馴染めないよそ者の寂しさを描いている点かもしれない。そして、馴染めない辛さが描かれているのだけれど、主要なキャラクターがほぼ全員圧倒的に優しい。 (ここからは若干ネタバレ)この
父が児童文学好きで家にたくさん本があったのに加えて、うちには姉が買い集めた昭和の少女漫画のコレクションもあった。そちらにもずいぶんお世話になった。 長姉は、移り気なメジャー路線なのでオタクとは言えないものの、やや収集癖があって、少女漫画の他にも鉛筆や消しゴムなどの文房具も、尋常ではない量を集めていた。わたしと同じならお小遣いは極々わずかだったはずで、お年玉やおねだりなどを駆使していたのだろうか。わたしは交渉が苦手で、くれるのを待つか他を切り詰めるタイプだったけれど、姉は昔