見出し画像

全く知らないところで知らないモノを売ること

お花を売っている会社に初出社

大阪で働いていた会社を辞め、誘ってくれた女性Mさんの姫路の会社に行ってきた。

姫路という町自体、数回しか行ったことがない。
どんなところか全然知らないし、姫路城しか思い浮かばない。

行ってみたら、駅も古く大阪とは段違いに人が少ない。
お城のまわりは、お店もたくさんあるし、やや賑わっているように見えるけれども、本当にそこだけで。

ビジネス街という感じもしない。

会社のある場所にいくと、人通りも少ない静かなビルの一室だった。

そこに花がありアレンジを作るパートさんが数人いた。
そして、決められたアレンジを手早く作っていた。

もう一つあった部屋にはパソコンがあってそこが私が働く場所。

Mさんは、私の上司になるからと今までとは違ってびしっとした口調に。
花を覚えて行ってもらって、どういう流れになっているか仕事しながら覚えてと言われた。

そして、仕事を覚え売り上げをアップさせるために仕組みを作って行くから一緒に覚えて発展させていこうという話もされた。

実際、その後数か月以内にガラッと受注体制が変わった。
そのことはまたあとで。

働いている人たちはほとんど女性。
女性があからさまに多い職場は、印刷会社でのアルバイト以来だったので
ちょっと緊張した。

花=モノが、可愛い物へ

恥ずかしながら花を買ったことは、数回程度。
花屋に行ってもよく分からず。

花屋さんにお任せで予算を伝え選んでもらったりしたくらい。
花屋に行って何を選んでいいのやら。さっぱりわからない。

そんな私が花を売るって。
我ながら大丈夫か?と思った。

花をフラワーデザイナーさんが選んで花器に刺して形にしたものをアレンジメントというのだというそう。
言葉も使ったことない。ここに来て初めて知った。


ネットで調べると

フラワーアレンジメント
西洋風の生け花(の技術・作品)。

という意味らしい。
なるほどなぁ。

最初は、花が大きい 赤、黄色くらいでしか判別がつかなかったのだけど
毎日アレンジメントを見ていると覚えてくる。

アレンジメントたちには、名前がついている。
たとえば、「マリア」とかそういうような感じだ。

名前とアレンジメントを一致させる。
それだけで一か月くらいかかったと思う。

ただ、ピンクの薔薇というだけでなくいろんな花や葉、実、リボンなどと組み合わせられると豪華でかわいい。
ボロ家の自宅には不似合いだけど、大きな洋風のお家にはアレンジメントを置くときっと映えるのだろうな。
イメージがなんとなくできてきた。

花の雑誌を見たり、上流家庭の主婦向け雑誌を買ってみたりして
こういう世界があるのかぁ。
とのぞいてみたり。

もちろん他店の花屋、同じような上流家庭の主婦が買いそうなもの
食器、バッグ、服などのお店も見てみた。

欲しいとも思えない。
その商品を手に取った時の想像ができない。
全然、縁がない世界。

こういう人たちが世の中にはいるんだ。
知らないことだらけだなと思った。


「かわいい♡」
とパートさんやデザイナーさんが言ってる言葉を聞いているのも
さらに、花が可愛いと感じられるようになった理由だと思う。

可愛い、この花があったらきっと喜ばれるよね。
そういう気持ちがイメージ出来てきてページのイメージも固まってきた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?