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THE NEW MINI CROSSOVER 旅で見つけたもの 3

最後!

山梨県北杜市明野町にて camino natural Lab. を営んでいる上原寿香(うえはら よしか)さんに会いに行きました。寿香さんはハーブや植物の研究、100年後に想いを馳せた香りの森づくりをしています。
この日、森の案内をしてくださるとのことで楽しみにしていたのに生憎の雨、、、と思いきや「今日は雨でラッキーですよ〜」とにこやかな寿香さん。雨のほうが森の匂いをよく感じられるのだとか。

青々と生い茂る香りの森。いろんな種類の草木が思い思いに伸びています。寿香さんのガイドに導かれながら感覚をひらいていく。雨に濡れてしっとりと深い色、雫が葉っぱに落ちる音、足を踏み込むたびに香る土や草花の独特な匂い。ここで、深呼吸する。
「あそこは虫たちのお部屋で今は満室なんです。」石が積み重なって石垣のように見えていた場所は虫たちのすみか。晴れた日には鳥が食事に来るんだろうか?
豊かな森は単一ではなく多種多様。肥沃な土地に生える草木、そこで虫達が暮らし、動物は食事をしにやってくる。微生物は生き物の死骸や排泄物を分解し、すべて森へとかえっていく。

この地にとっての「再野生化」
人々にとっての「再自然化」
この両方を同時進行することで100年先を見据えていきます。

寿香さんが伝える "rewilding" 

とても好きな言葉だと思った。畑のように人が土を耕し育てるのではなく、自然が自然のまま生きていくのを必要なだけ少し手を入れていく。草花の種を体につけてまわる動物のように、寿香さん自身も気づかないうちに森を歩きながら種を身につけ種を撒いてることがあるのだそう。野生動物の働きから学んで人もその役割を手伝えるなんて面白い!木が高密度に成長すれば日陰の植物が育ちにくくなるので間伐を行う必要がありますが、チェーンソーで伐採するのではなく、鹿が木の樹皮を剥いで食べていくようにそれに倣って木の樹皮を剥くだけ。裸になった木は次第に枯れていく。これは子供も女性も簡単にできるやり方。

香りの森はもともと耕作放棄地。荒地から100年後も生き続ける豊かな森に再生していくのは、強い意志と労力がいることなのに寿香さんは不思議と安心してしまうくらい包容力のある方で、「無理に頑張らなくていい、自然のまま、ありのままでいい。」そう言われているような、優しいひとときでした。

雨の森林浴で癒されたあとは、植物香水とハーブティー作り。その時必要な足りない要素をハーブで補うのだそうです。これはわくわく、楽しいやつ。何種類もの香りのなかから気に入ったものを直感で選んで、それをもとに寿香さんが調合してくださいます。ハーブティーも同じく。選んだあとにその植物の効能の説明を受けます。ラベンダー、ローズヒップ、マルベリー、エルダー、、、その時のわたしにぴったりなものだった!

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調べ。

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ドライフラワーに香りを添えて。

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おんなじ名前珍しい〜と、寿香さんと佳香ちゃん!

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森の命たち。
見つめて、耳をすまして、嗅いで、触って、味わって、何時間でもいたいと思った。原生の自然はどんどんなくなってしまっているけど、こうやって人が自然の再野生化を後押しすることができる。それぞれの命の役割、森の循環の中での学び、人を癒す香りの森。100年後も、500年後も、ずっと生き続けますように。

パーマカルチャーデザイナー四井さん、クレイジーファーム石毛さん、リビルディングセンタージャパン東野さん、camino natural Lab. 寿香さん、そして旅を共にしたよしかちゃんとの出会い。すてきな出会いは私のよろこび。これからどんなふうに生きていくのがよいのかまだ迷いの中で、生き生きとした未来を描けるような気がします。旅と出会いの機会を与えてくださったみなさま、携わってくださったみなさまに感謝感謝です。密かに読んでくれているみんなもありがとう〜!

よしかちゃんと作った旅の作品も合わせてどうぞ◎


Wild Planet

ここで出会ったから 世界が広がったのさ​
色とりどりな カタチを見つけたんだ​
足りないことは 満ち足りた“今”だった​
呼吸をしてみた 野生の惑星で​

もう一度見つめてみてよ 目の前の​

なくした宝石は 今でも輝いているから​
探しに行こう 君に届けるために​

何度でも見つめてみてよ その心の奥を​

なくした宝石は 今でも輝いているから​
探しに行こう 君に届けるために​

ここで出会ったから 世界が広がったのさ​
巡る季節が 豊かさをくれたんだ​
足りないことは 満ち足りた"今" だから​

深呼吸してみた 野生の惑星で​




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