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みんな電力 "LIVE" from the Office

先月、みんな電力"LIVE" from the Officeに出演させてもらいました。

みんな電力さんの、みんなで作る再生可能エネルギー。お野菜を買うとき、どこでどんな人の元で育ったのか、生産者の顔を思い浮かべるように、みんな電力さんの電気もまた"顔の見える電力"です。農家さんを始めいろんな業種の方々が運営するユニークな発電所、耕作放棄地や津波の被害を受けた土地を活かして作った発電所などなど、全国各地の大小様々な再生可能エネルギーの発電所。そこで生まれた電気を使うことでそこで生産している人やその土地との繋がりが出来ます。

そんな、みんな電力さん企画  "LIVE" from the Office

コロナ禍、「夜の街」や「飲食店」が苦境に立たされているのと並行して、音楽やアート、映画といった「カルチャー」も危機に瀕しています。企業が、かつてお世話になった、心震わされたカルチャーに新しい活躍の場を提供、つまり「カルチャーリカバリー」を掲げてはじまった「LIVE from the Office」。そのステージは、三軒茶屋にあるみんな電力のオフィスです。初回は、3.11以降立ち上げた「THE SOLAR BUDOKAN」を牽引する佐藤タイジさんと、パーカッショニンストのASA-CHANGさん初のコラボ。第2回は、やはり3.11以降被災地を胸に熱い音を奏で続けるSUGIZOさん(LUNA SEA/X JAPAN)、TOSHI-LOWさん(BRAHMAN/OAU)両氏の強力ユニット「SUGI-LOW」が登場。そして第3回目には、福島出身のシンガー片平里菜さんと沖縄出身のバンドORANGE RANGEからYOHさんのコンビ。意外性あり、それなのに阿吽の呼吸。他では観れない豪華さは、この小さくシュールな和室のステージだからこそ実現する、カルチャー支援の取り組みです。社会の再生は、カルチャーの再生から! 

初めてオフィスにお邪魔させてもらってびっくり。遊び心と自由な発想が行き交っていて、電力会社というかたいイメージを覆されました。そもそも、電力会社が音楽の場を提供するというのも今までもあったのかもしれないけどわたしは聞いた事がないです、、笑

今回、私の福島や環境に対する思いに何か少しでも共通する人と演奏したくて、ORANGE RANGE YOHさんとセッションさせてもらいました。YOHさんは震災後、沖縄から何度も東北に足を運んでいます。支援活動の場でも音楽イベントでも顔を合わせるようになり、石巻・小渕浜という漁師町で一緒に演奏したこともありました。この日も沖縄から飛んで来てくれて、人柄も演奏もいつも自然と歩み寄ってくれる、あったかくてやさしいお兄さん。久々に、たのしかったな〜

沖縄と福島の風をみんなに。是非、観て聴いてみてください◎

予兆 / キズナ

心の詩~愛するのが下手だから~

ENECT(エネクト) by みんな電力
インタビュー、ライブの様子など。


そして後日、早速お声がけいただいて実際に栃木県の太陽光発電所 ソーラーシェアリングの見学をしてきました。お邪魔したのは阿久津さんの有機小麦太陽光発電所。

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ソーラーシェアリングの下には昔ながらの自然農法を受け継いだ無農薬の畑が広がっていました。除草剤も化学肥料も使わないので、虫も草花も微生物も多様に暮らし、栄養がいっぱいな土で農作物が育ちます。

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ここでは畑の浄化作用があるから本当だったらマスクを外して畑の空気をいっぱい吸ってほしいと阿久津さん。場所もそこにいる人もみんな活き活きしていて、本当にそんな気がしました。お話ししながら土に触れて、匂いを嗅いで、珍しい虫を見つけて子供みたいになったりして、自然との繋がりを感じれたひとときでした。

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それから、農業は"天道と人道"とおっしゃっていたのがとても印象的でした。人間が手を加えすぎてもいけないし、ほったらかしすぎてもよくない。大事なのは神様の力と人間の力のバランス。なんだか好きな考えかただと思った。
ソーラーシェアリングで土地を活かしながら太陽光発電することで農家さんの収入にも繋がるという持続可能なシステム。動物のフンも死骸も土に還りそこから新しい命が芽を出すように、肥えた土は私たちが排出した二酸化炭素を吸収する、自然のサイクル。理想の未来に繋がっているように感じます。

帰りに、阿久津さんの畑で出来た小麦で作られたパン、持ちきれないくらいいっぱいいただきました!美味しかった〜!

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熱海も、九州も、、全国各地での自然災害にますます危機感を覚えています。気候変動の全てが温暖化のせいではないのだとしても、人間の活動によって影響があるのだとしたら、せめてこれ以上悪くならないように、できるところから変えていきたい。生活する上でのひとつひとつの選択を、心が豊かに体が健やかになるように楽しく選んでいきたい。そのひとつひとつを強要するつもりはなくて、ただ、こんな選択肢もあるんだねって学びながら提供したい。それは生活のことだけじゃなくて、音楽活動の仕方でも、考え方、生き方でもなんでも。もっと、自分のままで、自由でいいよねって。




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