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そよぐ、五月


5月2日から数日間、熊本の南阿蘇と八千代市坂本にお邪魔してきました。
南阿蘇は2、3年ぶりくらい?九州や熊本の人たちの人柄や独自の風土に惹かれて何度も何度も訪れている場所です。
このGW、場所によっては緊急事態宣言が出ているなかで、受け入れてくださった地元のみなさまに感謝です。私は出発直前のPCR検査で陰性、健康状態は問題なしでした。念のため。

まず、行きの景色。5年前の地震で崩落した阿蘇大橋。その少し離れたところにあたらしい橋が完成していました。

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こんなに大きな。自然の力には叶わないけど、人の力もすごいなと思った。

写真を撮り忘れましたが、同じく熊本地震で被災した垂玉温泉が日帰り温泉として再スタートしたということでちょこっと浸かりに行きました。滝も見えて南阿蘇の自然パワーを直で感じれるとっても素敵な場所。

それから、無農薬や自然農にこだわり続けて来た南阿蘇の和子さんのところで、すこし畑作業をさせてもらいました。
はとむぎとはぶ茶の種まきのお手伝い。

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和子さんは時期によっていろんな種類の農作物を育てていて、畑を歩きながら「この葉っぱは〜、、」「この花は〜、、」「これは〜 食べれるんだよ」って話してくれて。それを聞くのがわたしはなんだかすきです。

「この花なんの花だと思う?匂い嗅いだらわかるよ」と言われて、春菊の花を知りました。

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可愛くて観察していたら虫が呑気に過ごしていて。

今は自然肥料を使うこともあるけど、農薬を使わない背景には土地を駄目にしてしまうからという和子さんの畑。いろんな草がのびのびと生えていて、そこには虫たちが暮らしてて、見えないけどきっと微生物もいっぱいいる。

春菊の花にいた虫があまりにも平和に見えて、そっか、わたしたちの社会は自分たちが豊かに便利に生きるためにこんなにも小さくてたいせつな社会を壊してきたんだなって、自分の目ではっきり見て気付かされた瞬間でした。

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そして、去年7月の水害から10ヶ月経つ八代市坂本。道中、球磨川の氾濫で川沿いの建物や道路、立派な鉄道が走っていた線路や橋が次々と被害を受けているのがわかりました。
鮎が釣れると有名な球磨川と緑豊かな森林。とっても美しい場所。福岡の朝倉とどこかかぶります。

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そんな坂本町、コロナ禍の災害で人が集まって作業することがなかなか難しく今も傷痕が残ったまま。せめて、鯉のぼりの川渡しをして大空を元気に泳ぐ鯉たちを、と。幡ヶ谷再生大学が使っていない鯉のぼりを募集し全国から69匹のいろんな鯉のぼりが集まり、「球磨川 大空五色祭」開催!学長トシロウさん命名。

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子供の頃、この季節になると家族で鯉のぼりを観に行った記憶があるけど、もしかしたら大人になってまじまじと観るのははじめてだったかもしれません。半壊の道路や流された家財、瓦礫、薙ぎ倒された木々。被災した川沿いの町の空を泳ぐ大きくて力強い鯉のぼり。ロープで高く引き上げると、おお〜、と毎回声がもれてしまいます。かっこいい〜。

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ただ、風向きの変化で絡まりやすく人の世話が必要な可愛い子たち。地元の人たちとわいわい言いながら面倒みてました。

くまもんを連れて泳ぐ鯉のぼりを制作!

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このあとカラフルに!

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美味しい、幡再飯!

重機の操縦の仕方を教わりました。体が感覚掴むまでは難しい。あともう少し講習受けないと。笑

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お世話してもらってるような、何か教わりにいってるような。



動物も!

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被災したお家と帰りを待つ猫。また家族と一緒に住めますように。

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3本足の可愛いブラックと、旅中ずっと写真を撮ってくれていたカメラマンのかなでくん。どっちもいい子。

なるべく人との直接的な交流を減らすように促される今の世の中だけど、地域社会のなかで孤立したり置き去りになってしまうことがありませんように。感染予防が大前提で安心して集まれる場所や機会があって、一緒にご飯を食べたり笑ったり話したり、人と人が心を通わせること、とってもたいせつなことだと思いました。ここもお酒が好きなかたが多いようです。笑

次は歌いに行けたらいいな〜

写真 nishikata kanade

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