マガジンのカバー画像

スタッフコラム

9
カタリバは首都圏だけでなく、岩手県や島根県にも拠点を構え、そしてオンラインという形でも多くのスタッフが子ども支援に携わっています。最前線で子どもたちと接しているスタッフは、日々何…
運営しているクリエイター

#オンライン学習

子どもだけでなく支援者にも‟聞いてもらえる”居場所は必要

経済的に困難を抱える家庭へオンラインによる伴走と学びのプログラムを提供している「キッカケプログラム」。私はそこで主に、子どもたちの支援者であるメンターのマネジメントを担当しています。 そんな私に、「子どもだけでなく “大人” にも居場所は必要」と思わせてくれたメンター・アキホさん(仮名)との出会いを今日はご紹介します。 ――――――――――― アキホさんと初めて会ったときの印象は、落ち着いていて思考力が高い子。とにかく真面目で、子どもたちへの対応が思うようにいかなかった

教員だった僕にとっての「ナナメの関係」

僕は今、不登校の子たちをオンラインで支援する仕事をしている。過去、教員として中高一貫校で働いていたときには、教員は “教える立場” 、子どもとはタテの関係を築くもの だと無意識に思っていた。 けれど、カタリバで子どもたちと関わる中で、彼らには「タテ」だけじゃなく、ときに「ヨコ」や「ナナメ」の関係も求められていると思うようになった。(ナナメの関係とは、「タテの関係(親や先生など)」でも「ヨコの関係(同世代の友人)」でもない、それらとは違った角度から本音で対話できる、利害関係の