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- 第3回『それでも。』 -

「彼女たちは凄いんです、知ってると思うけど!」
「凄すぎる努力家だよ、まじですごい」
って言われてさ、報われてんなあって。
死ぬほどの努力をした奴らもそりゃしんどかったろうに。頑張られて素晴らしいですよね。

私は努力をする事も無い。事がないんだよ。
可愛くいる努力?ダンスが上手くなるための努力?
センスを磨く努力?歌が上手くなるための努力?
知らないけど、どれも私には必要が無いんだよ、
そもそもね。努力したって何にも成らない。
それを輝かしい努力と呼ぶなら、努力したやつと
努力すらさせてもらえないやつと、
どっちが辛いかしんどいか、
やり場のない怒り、どうせあんたらは
自分より弱い奴をやり場にするんだろ、
それで自分はやり場で幸せなんだろ、
2人っきりでなあ、楽しそうだなあ、
幸せか、満たされてなあ、
真っ暗だなあ、みてらんねぇなあ、
理解なんてできるわけないだろ、
既存の物で新しい感情が埋まるなんてそんな、
そんなイレギュラーな話、馬鹿げた話
どうせ、どうせお前なんて「なりきり」だろ、
あの、小中学生がこぞってやる「なりきり」だろ、
「報われない努力に囚われながらでもなんだかんだ青春をしている高校三年生」?
「死によって抉られた精神をどうにか埋めようとする苦労人」?
自分より下の存在になりきって、適当に想像で、
感想文を書いてるだけだろ、
そんなんで癒えるものなんて、ただのクソ偽物だろ、
そしてそんなくそったれ事項を引っさげて、
頑張る貴方へなんて小見出しつけて、
ほんとくそくらえだろ、どうしようも無さすぎる、
そして私はそんなんに救われてりゃいいんだろ?
自分で勝手に汲み取って、馬鹿みたいに
はしゃげばいいんだろ?
記念すべき日を祝えばいいんだろ?
おまえのくそったれ事項だけを食べて生きてりゃいいんだろ?
形状とあと後付けのその肉体人形が言ってることは
そういうことだろ?

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