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- 第8回『派生に救われろ。』 -

いろんなものから何を感じるか、
そこで勝負をしている私は、
身の回りの引っかかった全てのものに
焦点を当ててしまって、
そしたら新しい感情がなくなって。
そして、それは理想ではなかった。
彼が言った、人生で書ける曲数は決まっている、
というのはそういう事だろう。
なんだか常に、最近特に寂しくて、
寂しいような、悲しいような、
絶対に叶わない夢を追うしか手段がない状況に
ずっと立たされているような、
記憶しておきたいことを忘れてゆくばかりで
虚しく申し訳ないような、
だんだん私が知っている老人に近づいてゆく
母親をただ時の流れと共に見ているだけのような、
心に刺さった音楽がだんだん自分の中で
薄れてゆくときのような、
何も噛み締められていないのにすぎてゆく
ライブのような、映画のような、現実のような。

悔しいなら悔しいという感情に、
怒るなら怒りという感情に、
辛いなら辛いという感情以上に、
心を満たしておきたいのに。
最近は本当にそれが出来ない、怖い。
怒り狂って目の前が見えなくなる、なんて
最後なったのはいつだろう。
死にたいと咽び泣いても何も変わらないんだ。
地に足どころか心臓が地面とくっついている。
そんな気分だ。
その心臓は、引っ張られて接着剤によって
固定されているので、非常に苦しそうで無念。

大きな例え話で世界を救いたい。
その前に、ひとつの冗談で彼を笑わせたい。
会話の1つも出来ない。
今日は、視界に入ることすら嫌だった。

1度面白い(下の存在として)と思った人を
ずっと面白いと思っていないと耐えられないような
あいつらの方がよっぽど嫌いだ。
蛙化現象を理解が出来ないとか言えちゃう奴らの方が、よっぽどしょうもないはずだ。
(普通に考えたらわかるだろ、何でもかんでも客観視と白黒つけることを強要した世の中の末だろ。)

自分の中に、強い思想があるのかわからない。
あったらいいな、強烈で醜いくらいのやつ。

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