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- 第5回『吐きもせず泣きもせず。』 -

最近感情に波が無い。
波、というか没頭出来ていない。
過呼吸泣き と呼んでいるものがあって、
それを最近できていない。

今日は割と泣いた。
うわあーって泣きたい気分だったけど、
静かに涙を嗜んで終わった。
嗜むと言えば、彼の言葉についてだ。
やはりあの人と似ている気がする。
喋り方、強いものを伝えるために
なるべく柔和に話すあの言葉遣いがまさに。
今日はあの人から、失望のオーラを感じた。
実際難しいことをしているんだから、
失敗に終わりそうだと勘づくことも想定内なはず。
だけど、失望ともどかしさを感じた。
可哀想に、私の?私たちのせい。

最近気持ちに芯がない。
これを書いて気持ちを
整理しすぎているからだろうか。
理由は不明だが、なんだか世の中を
冷静に見すぎている気がする。
そうして、自分が満足出来なくても
別に満足していますというような表情で
常に居る気がする。
それはなんか、違うんだよなあ。

吐きたいのに吐けない。
泣きたいのに泣けない。
死にたいのに死ねない。
死にたくないのに死にたい。
ダメなのに許してしまう。
自己嫌悪すら飛んでいった。
でも自分はなかなか気持ち悪い。
気持ち悪い。きもい。
歩き方が分からないんだ、
馬鹿な真似はやめてくれ、そう思うだろう?
冗談なんかじゃないんだ、本当なんだ。
通じないってわかってる。
だから、こっちは毎日散々、
死にたいって言ってるでしょう?
それすら戯言だとでも言うの?
勘弁してくれ、
ただでさえ、お前に苦労しているのに。

ああ生きよう、あの御方のお力になりたい。
知らず知らずのうちに貫かれたこの心臓ごと、
事例とするために捧げよう。
それはまるで芸術。ああそれはまるで美の象徴。
まるでそれは化学物質、異色、鑑、おさがり。
私に出来ること、なんでもします。
例えば生死、苦楽。
この震えるからだを何処にだって運びます。
海の底には興味がありますか?
はたまた宇宙の果て?
からだは飛びます。
貴方様のために今もある五臓六腑。
真っ赤にでも純白にでも、何色にでも染まる。
何処でだって死ぬ。全てご希望通りに。
お望み通りに。

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