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音楽#2

音楽を聴いて、感動するんだ。
毎日、そうでありたい。
大好きな曲がある。
丁寧に聴いて、本当に心の底から愛している。
感動はでもそりゃ薄れる。
それが惜しい。
大好きで、初めて聴いた時のあの衝撃を、
恐怖すら感じたあの感情を私は愛しているのに、
そしてその音楽も、隅々まで愛している。
なのに、だから聴くのに、薄れる。
それはもう仕方がない、知ってるよ。
今までの人生になかったメロディーとか、
見たこともないような文字の組み合わせとか、
そういうのがからだに染み渡って衝動となって
大人げなく襲ってくるのだから。
でも私はそれを諦めたくない。
音の立ち上がりから切り方まで、
息の音とギターの音が、どうしてこんなにも
混ざってひとつになるのか、
不協和音が愛おしいのに
ここではあの和音で到達するのはなぜなのか、
そう、そういう全部を知り尽くした曲はまだ無いから、
そこを、そこを極めれば全てに感動出来るはずだ。
諦めない、諦めきれない。
やっぱり究極体は生だよなあと、
こういうことを考えていると思う。
皆でひとつの音楽をつくるのは、本当に楽しいよ。
ヘッドホンなんかじゃ、何も伝わらないものだなあと
がっかりするほどに。

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