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矢印を自分に向けるか他者に向けるか

他人は変えられない。
変えられるのは自分の考え方と行動だけ。

僕が仕事をしている地域創生学群では、地域での実践活動を必修科目の1つとしているので、学生たちはチーム単位で活動を行うことが多い。そんななかで、よく出てくる代表的な悩みとして、メンバーのモチベーションに差があって活動がスムーズに進められない、どうすればやる気を出してもらえるか?みたいな話がある。
これは、どうすれば他者を変えられるかっていう視点であり、矢印が他者に向いている状態。
それで簡単に変わるのなら、最初からそうはなっていないはず。そして、そもそも他人を変えることはできないと分かっていれば、それを変えようとしてもがくのは時間の無駄だってことも分かるはず。それよりも、自分が行動を変えるとか、相手の思考を踏まえてアプローチを変えてみるとか、そういう工夫をすることに注力したほうがいい。

また、社会人の方であれば一度はこんな愚痴を聞いたことありませんか?
うちの上司がどうだこうだとか、うちの組織は〜だからダメだとか。
これも、さきほどと同じ。加えるならば、現状に対する不満をあからさまに他者に求めている感じであり、矢印はもちろん他者に向いている状態。
この場合は、その状態を打開するために自分自身で考えて動くことが求められると思う。それをせずに文句ばかり言ってもしょうがないし、何の改善にも繋がらない。むしろ自分自身の印象をどんどん悪くするだけ。みる人がみれば、そんなに嫌なら辞めればいいのでは?っていうことになる。

さらにもう1つのパターンでいうと、何かをする際に、自分ごととしてやるか、他人事のような感じでやるかで、他者に与える影響が180°違ってくるっていう話。前者の思考は自分だったらどうする?っていう意味で、矢印は自分に向いているし、後者の思考であれば、自分以外の誰かがやるでしょうって感じで、矢印は他人に向いている状態だといえる。
だから、当然ながら、前者の方が仕事のクオリティは高くなるし、いろんな人を巻き込みやすくもなると思う。

といった具合だけど、共通するのは、矢印を自分に向ける場合と他人に向ける場合では、同じ物事でも捉え方や見え方が全く違うだろうし、そこからの動き方も全く違ってくる。だからこそ、当然のように結果も違ってくる。

なので、「ポジティブな発言のススメ」とあわせて、自分に矢印を向けるようにすることで、変に悩むことはなくなるし、様々なものごとに対して主体的かつ建設的に関わることができるようになると思う。


ということで、今回もさいごまで読んでくださり、ありがとうございました!

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