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刀剣愛好家に好評いただいた「鑑刀秘書」の著者が、刀剣人生五十余年の集大成として発行した「刀と鐔の玉手箱」をご紹介します。

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刀剣愛好家に好評いただいた「鑑刀秘書」の著者が、刀剣人生五十余年の集大成として発行した「刀と鐔の玉手箱」をご紹介します。

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刀と鐔の玉手箱(かたなとつばのたまてばこ)

はじめまして。刀剣愛好家に好評いただいた「鑑刀秘書」の著者が、刀剣人生五十余年の集大成として執筆した「刀と鐔の玉手箱」をご紹介します。 (購入は、下のリンクからお願いします。) 詳しい内容は、ホームページをご覧下さい。 【購入方法】 販売は、フリマアプリのメルカリで行っています(販売価格2,000円) メルカリで#刀と鐔、#鑑刀秘書で検索してください。複数出品していますので、下記URLが購入済でも、商品説明欄のリンク(#刀と鐔#書籍#刀・・・・)から購入可能です。

    • 日刀保の刀剣審査について② 〜「鑑刀秘書」プレゼントクイズ〜

       前回の①〜昭和の出来事〜から引き続き、刀剣審査の歴史を振り返ってみたいと思います。  なお、筆者の感想を交えた回顧録であることをご了承ください。  記事の最後に「刀と鐔の玉手箱」の著者から、「鑑刀秘書」プレゼントクイズを用意しました。是非ご応募ください。 ②〜平成以降の出来事〜  財団法人日本美術刀剣保存協会(日刀保)では、富士川会長の後任の山中貞則会長が逝去されてからは、鈴木嘉定氏(2か月弱)、橋本龍太郎氏(2年強)と短期の会長時代が続きました。  次の佐々淳行会長

      • 日刀保の刀剣審査について①

         日刀保(財団法人日本美術刀剣保存協会)は、昭和23年2月24日に設立され、同年9月12日には、貴重刀剣・貴重小道具の認定審査が始まりました。  昭和24年1月23日には地方審査も開始され、同年10月に機関誌「刀剣美術」が発刊されています。  それでは、これから2回に分けて、その後の刀剣審査の歴史を振り返ってみたいと思います。  なお、筆者の感想を交えた回顧録であることをご了承ください。 ①〜昭和の出来事〜  昭和25年4月、特別貴重刀剣・同小道具の審査が新設(追加)さ

        • 初めて入手した日本刀について

           今から五十年近く前、当時私が住んでいた家の近所のご老人から、1口の脇差を譲ってもらい、喜び勇んで帰宅し、早速鞘から刀身を抜いて眺めてみました。  しかし、初めて入手した自分の刀ではありましたが、刀身はかなり錆付いていて、まともに「鑑賞」できる状態ではなく、刀とはこんなものかと少々期待はずれでした。    それでも、取手(柄)のところから刀身を外し、柄の方を眺めていて、中心部分に何か変わった模様の金具(目貫)が付いていることに気づき、どうしてもその金具の表裏の状態を見たくなり

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        刀と鐔の玉手箱(かたなとつばのたまてばこ)

          金無垢一匹獅子目貫について

           我が国の刀装具界において、室町時代から江戸時代末期まで、常に「斯界の第一人者」であり続けたのは、初代祐乗を祖として十七代典乗まで連綿としてその地位を保った「後藤家」であります。     ただ、後藤家では、刀装具の中の「三所物」と言われる目貫、笄、小柄の「腰元彫」をもっぱら制作していますが、鐔や縁・頭など他の刀装具については、各代(特に上三代)ともほとんど作っていません。           また、後藤家の「掟物」と言われるのは、各代を通じて「獅子」と「龍」であり、その中の獅

          金無垢一匹獅子目貫について

          金家鐔について

           鐔界の巨匠「金家」は、信家とともに多くの名品を遺していますが、その出自や経歴などについては、今日においても、確実な資料が全く見つかっていません。   しかし、金家に対する刀剣界の評価や人気は極めて高く、現在、国の「重要文化財」に4点指定されており、「重要美術品」にも16点認定されています。    刀装具研究者の間では、金家鐔の作り込みが極めて薄いことから、古刀匠や古甲冑師の流れを汲む鐔工で、「絵風鐔の創始者」であると言われています。   また、金家鐔は薄造りで、打ち返し耳の

          金家鐔について

          刀の鑑定法について

           今回は、「刀の鑑定法」について僭越ですが私見を述べたいと思います。  ①刀の鑑定において、最も上達する方法は、なんと言っても、正真で健全な刀を、実際に手に取って、じっくり時間をかけて鑑賞観察することではないでしょうか。これは刀剣に限らず、焼物や絵画などでも言えることだと思います。         しかし、鑑刀初心者が、最初から多くの名刀を、日々手に取って研究するという環境は、そう簡単に実現出来ることではないと思います。  ②そこで次善の上達法としては、まずは日刀保(公益

          刀の鑑定法について

          「刀と鐔の玉手箱」著者より②

           「刀と鐔の玉手箱」に掲載しています初公開の資料について説明します。  第四章の古文書に掲載の資料は、これまでの他の書籍では見られない貴重な資料です。  中でも類似資料がこれまで全く見られないのは、「①鹿島家刀剣鑑定口伝書」です。   また、幕府旗本土屋温直の「②刀剣鑑定得心」も、当時の武家目利の研究における大変重要な資料であります。   さらに、「⑤鐔会発足と研究項目」は、大正時代に発足した「鐔の会」の誕生と、当会がまず最初に取り上げた研究項目について、知ることができる貴重

          「刀と鐔の玉手箱」著者より②

          「刀と鐔の玉手箱」著者より①

           かつて、赤銅の一匹獅子目貫が出現した時、刀装具研究者の皆さんは大いに驚いていました。今回、拙著「刀と鐔の玉手箱」で「金無垢の一匹獅子目貫」を発表したところ、刀装具研究者の皆さんは何故か静観していますが、きっと心の中で驚き、如何にすれば入手出来るか思いを巡らせているはずです。   近年、第65回と第68回の重要刀装具に、珍しく「金無垢の一匹獅子目貫」が指定されたので、私も早速、作品を確認してみましたが、これまでの島田貞良氏旧蔵品と比べても、あまり魅力のない品であると思いました

          「刀と鐔の玉手箱」著者より①

          「刀と鐔の玉手箱」の序章の「一匹獅子目貫」は、第65回、第68回の重要刀装具に指定品されている作品と「作行」を比較すると、本作品の方が優れていると感じます。 皆様も現存品が極めて少なく貴重な「一匹獅子目貫」について、「刀と鐔の玉手箱」と「重要刀剣等図譜」等で比較してみてください。

          「刀と鐔の玉手箱」の序章の「一匹獅子目貫」は、第65回、第68回の重要刀装具に指定品されている作品と「作行」を比較すると、本作品の方が優れていると感じます。 皆様も現存品が極めて少なく貴重な「一匹獅子目貫」について、「刀と鐔の玉手箱」と「重要刀剣等図譜」等で比較してみてください。