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勝負は水もの

  という言葉がある。一方で「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉もある。一体どっちが正しいのか。


  多分実際は、大体の勝負というのには限られたリソースしか与えられていないし、タイムリミットが設けられている。また、その資源すら各々で与えられたものは違ったりする。それに大抵の場合勝負のフィールドは未知のものだし、勝負の状況は刻々と移り変わる。だから「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。ただし知るためのリソースは有限で、努力しなければ敵どころか己すらよくわからん」が正解だと思う。


  それに加えて個人的には勝負は事前の準備7割、その場の雰囲気3割だと思う。勝負の場でのパフォーマンスを上げることも「己を知る」の一環と言われればそうなのかも知れないが、予測不能なアクシデントや緊張は本番にはつきものだ。孔明じゃないわたしたちは、トラブればパニくる。


  多分、本番に強い人、弱い人というのは確実にいると思う。きっと自信とか、楽観主義とか、そういうものも絡んでくる。毎回何が起こるかわからないからこそ、人は闘争を求めるのだろう。人間とは面白いものである。
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