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あぁ、山鳥毛。

正直山鳥毛の実物を見た事が無い人(私)がこの記事を書くのが非常に心苦しいところがありますが、いずれ必ず見たい候補No1が山鳥毛です。
(娘がもう少し大きくなって泊りで外出できるようになったら必ず行く…)
一文字派の最高傑作と言われる刀、これを一度生で見ないと一文字を語る事が一生出来ない気さえします…。

今は多くの方がアップ下さる素晴らしい写真を見ては雰囲気を味わっています。
今回は山鳥毛の概要は多くの人が知っていると思いますので簡潔に書き、素晴らしい写真や動画をメインで紹介していければと思います。

タイトル画像の転載元:https://www.youtube.com/watch?v=e9tizOa0Kak


①山鳥毛とは

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太刀 無銘一文字(号 山鳥毛)刃紋 

(画像転載元:https://www.joetsutj.com/articles/26059848)

読み方は「さんちょうもう、やまとりげ」が一般的ですが、
「さんしょうもう、やまどりげ」とも呼ばれます。
昭和27年3月29日に国宝指定された、無銘一文字の事です。
山鳥毛という号は、刃文が山鳥の羽や夕焼けの山のように見える事からくるものと推察されています。
無銘なので誰の作かは不明なものの、有名な吉房、則房、助真とは作風が異なると評されており、かつては兼光の作と考えられていたそうです。

もっと詳細を知りたい方は以下のwikiを見て下さい。


・まずはこれを見るべし!

とにもかくにもこれだけ見れば山鳥毛の事が分かる!動画の紹介です。
見所が余す事なく紹介されていて、山鳥毛のどこが凄いのかが分かります。
日刀保岡山県支部長の小池哲さんが紹介下さっています。
おそらくこれほど細かく説明されたものは他にはないでしょう。


動画内で紹介される内容の一つに現代刀と思う程に重い(健全)というのがありましたが、ここまでか!と衝撃を受けました。

例えば同じ鎌倉時代中期の明石国行が刃長76.3cmで717gに対して、
山鳥毛は刃長79cmで1060gもあるそうです。
3cm違うとはいえ、300gの差は凄いの一言です。
まさに現代刀クラスの健全度です。


②行った方々の名写真

全体の写真、様々な角度からの写真、沸の粒子や刃欠けが鮮明に見える写真、など実に多くの素晴らしい写真をアップ下さっています。
山鳥毛のハバキ分解写真というなんともレアな写真まで!


③山鳥毛写し

山鳥毛は多くの刀匠の方の心を掴んでいるようで、写しも多く作られています。
2020/9/5~10/18まで刀剣博物館で展示されているものをご紹介します。

・肥後國八代住兼光作 令和二年初春

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木村兼光さんは月一で山鳥毛チャレンジをされているそうです。
既に美しい山鳥毛写しですが、これから更に美しくなっていくのでしょうか!?


・東都住人大野義光作之 倣山鳥毛令和二年春

こちらは無鑑査刀匠の大野義光さんの山鳥毛写しです。
無鑑査刀匠ならではの刃の柔らかさを感じます。

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こちらは話題になっていた備前焼の山鳥毛写しです。
凄まじい技術力ですね。。


・終わりに

個人的に一番印象的だったのは刀匠安藤さんの一言。


「山鳥毛だけは神が自ら創った様にしか思えない。」
これは山鳥毛の格の高さを分かりやすく表した超名言ですね。
ここまで言わせる刀を私も早く見てみたいです。

そしてクラウドファンディングの成功本当におめでとうございます。
山鳥毛はもともと岡山あたりで製作されたと思いますが、昭和23年に初めて日刀保岡山県支部を立ち上げた初代支部長の大刀剣コレクター岡野多郎松さんの所有物でもあったそうで、岡山県とは何かと縁が強いようです。
こうして岡山の宝として多くの人に見られるのはとても喜ばしい事ですね!


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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