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「東美特別展」その他編

10/15~10/17まで「東美特別展」という展示会が東京美術倶楽部にて開かれています。
昨日は刀剣編について書いたので、今回はその他の美術品について書きます。刀剣編は以下からご覧ください。

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私は今回記事内で書いている美術品についてズブの素人で知識も一切ないわけだが、そんな人が今回のような展示即売会に行って美術品を眺めてウンウンと見ていて良いのかという素朴な疑問は持ちつつも、興味はあったし折角の機会なので刺激を頂けるかと思い行ってきました。
なので専門的な事など一切書けないのですが、自身が作品に対してどう感じたのかなど書き残しておきたいと思う。

そういえば刀を初めて選ぶ時もそうだったが、どんな刀が良いのか、どんな刀が美しいのか全く分からなかった。(まぁ今も分かるわけではないのですが…)
そんな時に刀屋さんから言われたのが、「本当に美しい物は誰が見ても美しいと思うから名品なんだ」という言葉を聞いてから、専門家の感性だけでなく、ド素人の自分の感性も大事にしようと思ったのを覚えている。

今回東美特別展に並んだ茶器や絵画がどういったものなのか、正直私には何も分からない。
でもそれは刀を初めて選んだ時と状況は同じで、あの時も何の知識はないけれど自分の感性に響くような美しく感じる物はあった。
自身の感性があてになるわけではないが、自身の中の大切な情報の一つなので写真を納めておいた。(写真OKの物のみ)


①十五代楽吉左衛門 黒茶碗「瑞祥」

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形のゆがんだ茶器は沢山あったが、このゆがんだ形はなぜか言葉では言い表せないような心地良さがあり、艶やかな黒と白のコントラストも相まって美しさを感じた。
これで抹茶などを立てるとそこに緑が加わり更に美しい色になるのだろうか?

白髮一雄

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真っ赤な絵。
赤という衝撃的な色がパッと目に飛び込んでくるが、とにかく美しく見ていると力が出てくるような絵だった。
立体的なので角度を変えて見るとまた表情が変わって面白い。

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誰なのかネットで調べていたところ、なんと足で描いているそうな!
しかも最近「なんでも鑑定団」に似たような作が登場していました。
価格見てびっくり。
気になる方は以下をご覧ください。


③TOSAI SUENAGA?

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作者をメモし忘れてしまったのでサインから名前を書いていますが、間違えているかもしれません。
こちらの絵も気に入りました。
写真だと伝わりづらいのですが、光を当てる事で絵全体がキラキラしています。小宇宙のような世界観と、子供が遊んでいるようなポップさが気に入り見ていると明るい気持ちになれました。


④綿毛蒲公英-群- 鈴木翔太

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鈴木翔太さんはなんと30代の現代アーティストの方らしいです。
最初タンポポの綿毛がある、と思ったのですが近づいて見てみると衝撃。
銀と銅で出来ているらしいです。
今にも飛びそうな綿毛も表現されています。人間技とは思えない。
土台がクリアなのも相まってそこから綿毛が出ているような錯覚を受けました。

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⑤阿吽獅子狛犬白猫神 田崎太郎

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もうとにかくかわいい。
目が艶々していて潤んでいて生気に溢れています。
これは是非部屋のどこかにいて欲しいと思う可愛さでした。
他にも黒もありました。
個人的には黒の方がポーズが好みだったのですが既に販売済みとの事で断念。獅子が空飛んでるとか発想がもう大好きです。
いつの日かお迎え出来るように部屋の間取りを考えなければ。。

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⑥柴田知佳子

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柴田知佳子さんも現代アーティスト。
抽象画は人によって見方も変わり、近くで見た時と遠くから見た時で見え方も変わるなど、新たな発見が出来る事からもともと結構好きだったのですが、なかなか心にスッと入ってくる作品にはあまり出会いませんでした。

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しかし、柴田さんの黒の使い方には引き込まれた。
普通黒を入れるとその強さから作品が壊れやすい印象があったのですが、柴田さんの黒は不思議と柔らかく感じました。
写真だと少し黒が主張しているように見えるのですが、実物はそんな感じが不思議としない。

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絵は面白いですね。
刀と同じで見ていると時はそれ以外の雑念が無くなるので気持ちがリラックスします。
日々の忙しい毎日にふと気を抜ける瞬間があると素晴らしいです。
人が作った物には不思議とそんな力を感じます。

という事で、1枚購入させて頂きました。

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オーロラの出る夜の空を白い象が眺めているようにも見えます。
この辺り色々な人に何に見えるか聞いてみようと思います。
柴田さん、とても素敵な絵ありがとうございました!
作品にかける想いもお聞きする事が出来て良い刺激を貰えました^^


⑥終わりに

東美特別展。
普段目にしないような美しいものに囲まれて幸せな1日でした。
ブース内では笑顔でお店の人と語り合う姿がそこかしこで見られました。
美術品は興味のない人からすればただ通り過ぎて終わってしまう所ですが、好きな人から見たらとても奥が深くのめり込めるものなんですね、きっと。

今は刀にのめり込んでいるわけですが、それと同じ位のめり込めるような世界がこの世の中には沢山あると思うと、なんだかとても前向きな気持ちになりました。
明日10/17が最終日なので予定無い方は行かれてみてはいかがでしょうか。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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