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大江慶隆と相州行光の比較

いよいよ明日は小田急新宿店での展示会の設置日です。
何とか新作刀展示ケースmokuの組立も終わり、梱包作業も終わりました。
という事で一段落したので改めて展示予定の刀を眺める事に。

大江慶隆の地鉄が何度見てもやはり美しい。
そこで相州行光と並べてみる事に。

突然ですがどちらが行光でしょう??

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正解は上が行光、下が大江慶隆(東山美平)でした。

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地景の入り方や匂い口の雰囲気は若干違いますが、鉄の色味や肌の詰んだ部分の見え方など個人的にかなり近いものを感じました。
特に地鉄の潤いは似ている気がします。

この大江の刀が相州伝を狙って作刀されたものかは分かりませんが、個人的には刃が冴えて明るい点や、刃に高低差がある点、砂流しや金筋がしきりに入る点、そして潤いのある地鉄に地景が入る様などから相州伝を狙ったのではないかと勝手に推測しています。
新刀で相州伝が上手い刀工と聞くと私は南紀重国を思い浮かべますが、私の中で大江も加わりました。

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うーん、美しい…

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ネットで調べると大江の作は数が少ないと書かれていますが、もしや古刀に化けてる…?
素人視点ですが何となく相州伝の古刀再現のヒントがこの大江には隠されている気がする…。

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ところで刀屋さんで自分の知らない刀工作を手に取ってそれが自分の好みだった場合というのは特にテンションが上がりますよね。(大江慶隆は私が知らなかっただけで有名と思われますが)

何と言うか「見つけた!」感。
きっと日本刀趣味にはそういう面があるから皆どんどん沼にはまっていくのだろうなぁ。
自分の好みの1振を探す旅。
きっと今も昔もその点は変わらないはず。


という事で、この大江慶隆は7/28、7/29、8/1(各日10:00~17:00)に小田急新宿11階にて展示予定です。
8/1は行光と共に並ぶので是非直接比較してみてください^^

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この大江は借り物なので展示会が終わったら刀屋さんに返却しに行きますが、それまで夜な夜な楽しませて頂こう…。
展示会の詳細は以下になります。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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