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成木鐔⑳ 成木一成氏の小刀

鐔ではないですが、成木氏関連という事で今までと共通性を持たせる為にタイトルに鐔と付けていますがご了承下さい。

成木一成氏は鉄鐔の製作で有名ですが、実は小刀も製作しており、しかもちょこちょこと残っています。
私も今まで作例は3振ほど見てきました。
伝え聞く所によると、作刀は最低でも5年の修行を経て試験に合格しないと作れないが小刀なら誰でも作れるから、という事で作っていたようです。

箱書きなど残っていないのでいつ頃製作された物かは分からないのですが、小沸が付き砂流しが盛んに入っています。
地は少し荒れており、鍛割れのような部分が所々見られます。
そう言えば平成以降の作には鐔の耳にも鍛割れが出る物が多い気がしますが、何か作り方に共通している事があったりするのでしょうか。

裏には銘が切られています。銘的には昭和57年あたりの作と似ている気がしますが果たして…。

鉄を知りつくしているからか、今まで見た事のある他の2口の小刀も刀工のように上手く作られていました。
という事で実は成木一成氏は小刀作りも上手い、というのが私の持論です。



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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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