見出し画像

刀箱、短刀箱に「反射防止フィルム」を付けられるようになりました。

反射防止フィルム。
その名の通り反射を抑えるフィルムの事です。
美術館の展示ケースにもガラスの飛散防止も兼ねて貼ってあります。

①反射防止フィルムについて

フィルム上に微細な凹凸がある事で反射が低減する構造です。
両面に貼る事で真価を最大限に発揮します。

画像9


以下で四角く穴が空いているように見える箇所が飛散防止フィルムを貼った箇所。(刀身部分がワシャっとなっているのは貼るのに失敗した為)

画像3

全体に貼って見ると以下のようになります。
1枚目が貼っていないもので、2枚目が貼ったもの。

画像2

画像1

撮影時期がだいぶ違うので光の当たり方など差はあるとは思いますが、概ねこの位の差があります。フィルムを貼ってある方は映っている自分の姿が紫色に見えます。
やはり明るい部屋ではフィルムの効果をとても感じます

一方で部屋が暗い場合は差はありません
1枚目がフィルム無し、2枚目が有りです。

画像5

画像6


という事で、今まで反射防止フィルムの存在は勿論知っていたのですが、自宅で刀を鑑賞する上で毎日部屋を暗くして楽しむことを前提に製作していたのでそこまで必要性は感じていませんでした。
反射防止フィルムを付けると値段が一気に高くなるというのも使用を避けていた理由でもあります。
自分で貼れればコストを抑えられるんですが、どうしても気泡や空気中の埃がフィルムとの間に入ってしまい、下のようになってしまいます。

画像7

その為にはアクリルを加工してもらうタイミングで、一緒に機械で綺麗に貼ってもらう必要があります。なので値段が高くなってしまう。

もう一つ問題を上げるとすれば、指紋が付くと取りづらいという所。
先ほど反射防止フィルムは表面が微細な凹凸形状をしていると書きましたが、そこに指の油などが詰まると拭いてもなかなか取れないのです。
(絵で見ると分かりやすいかと)

画像4


この2つを考慮すると費用対効果に対して微妙なのではないかと個人的には判断していました。
しかし、展示ケースを使いたいという方全員が全員個人の方ばかりではない事もあり、明るい環境下で展示したいという声もありました。
という事で費用は掛かってしまうのですが、オプションとして反射防止フィルムを付ける事が出来るようにしました


②HPで購入時に選択する事が出来ます

以下のサイトで購入時に選択項目が右側にありますので、そこから反射防止フィルムが必要かどうか選択頂けます。

画像8


③結局、反射防止フィルムは必要か?否か?

これは用途によるとしか言えません。
私は家で友人などに刀を見せる時は必ず部屋の照明を落として展示ケースの光だけつけて見せています。
この状況であれば反射しづらいので、フィルムはいらないと思っています。

画像11

但し、例えばお店や神社などに飾りたいという人は、照明を落とす事が難しい場合もあるかもしれません。また多くの人もその状況下で見に来るかもしれません。
そういった場合には有効と思います。

反射防止フィルムは埃や気泡の関係から後貼りが困難です。
その為、後からやっぱり貼ってほしいというのはお受けできないのでそれだけご了承下さい。(やる場合は別途窓部分の部材を全交換となり別途費用を頂く事になってしまいます。)


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

画像10


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?