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合戦の陣形「八陣」について

数千、数万の合戦において個々人がバラバラで戦っても勝ち目はないのでその為に陣形を組み組織で戦う方が合戦を有利に進める事が出来ると考えられています。
今回は代表的な陣形である8つについて簡単に紹介します。

①代表的な陣形「八陣」とは

以下8つの陣形の事を指します。

魚鱗(ぎょりん)
鶴翼(かくよく)
雁行(がんこう)
長蛇(ちょうだ)
偃月(えんげつ)
鋒矢(ほうし)
衡軛(こうやく)
方円(ほうえん)

②八陣の紹介

・魚鱗(ぎょりん)

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中央突破を狙う攻撃型の陣形。先鋒が崩れても次鋒を直ぐに出せる。
少数の兵で敵を破る陣としても有効。
ただ横隊で隊列を組んでいるので両側面や後方から攻撃を受けると弱い。
また包囲されやすいので複数の敵に囲まれた時には用いない。


・鶴翼(かくよく)

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中央突破を狙う敵を左右から包囲して迎撃出来るのが強み。
防衛寄りの陣形で兵力が勝る時に用いると有効とされる。


・雁行(がんこう)

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部隊を斜めに配置する陣形で、敵の動きに合わせて鶴翼や魚鱗へ変化させることも出来る為、攻守のバランスが取れた陣形。
広い場所での接近戦に向いているとされる。
真ん中に大将を置く事が多いが場合による。


・長蛇(ちょうだ)

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山中などの狭い地形の突破に有効とされる。
前後の交代が円滑に行える陣形。側面からの攻撃には弱い為場所を選ぶ。
真ん中に本陣を置く事もある。


・偃月(えんげつ)

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大将が先頭となって敵に切り込むため士気も高く、また馬回りの精鋭が開幕から戦うので攻撃力も高いが大将が戦死するリスクも高い。
弓のようにしなった陣形により先陣と後陣の位置が近くなるため、先陣と後陣の交代が容易になる。
また、側面に敵が突入してきた場合は囲い込むことが出来る。


・鋒矢(ほうし)

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魚鱗と同様に中央突破に適した陣形(魚鱗より攻撃に特化)。
少数の兵で大軍に向かう時に用いられる。後方や側面からの攻撃に弱い。


・衡軛(こうやく)

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魚鱗や鋒矢などの攻撃型の陣形で攻めてきた時に敵を抑え込むのに適した陣形。先鋒と次鋒と交代しやすいので山岳などの狭い場所で有利とされる。
側面や背後からの攻撃に弱い。


・方円(ほうえん)

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守備的陣形で360°どこから攻めてきても防御出来るため、奇襲に備えたい時に使われる陣形。


③終わりに

これらの八陣が実際の戦国時代の合戦でどのように用いられたのか分からない面も多いそうです。但し陣形を組み立てる事は部隊の規律を高めることに繋がり、それが人員の孤立や部隊の混乱を回避するのに役立つはずです。
そして部隊の指揮統制を確実にさせ、部隊の戦闘力を集中させるために欠かせない措置であったはずです。
ゲームのように真上から合戦の様子を見られれば判断しやすいですが、実際の合戦ではそうもいかないので陣形そ変化させるタイミングなど判断はより困難を極めそうですね。

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