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日本刀を部屋に展示する時、このスタンドライトが使える

刀を刀展示ケースに入れて展示したり、刀掛けにかけて照明を当てる場合、理想は天井にダクトレールを敷いて距離を刀までの照射距離を確保した上で照らすのが良いのですが、自宅だとなかなか改造が難しい人もいるかもしれません。
そんな時に役立つのがこのスタンド式スポットライト。
コンセントに差すだけで美術館のような照明が楽しめます。

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①このスタンドライトの何が凄いのか

ライトの首振りや位置調整、調光なども勿論出来るのですが、凄いのはそういった所よりも別のところにあると考えます。

・コンパクト

地味ですがこれがかなり凄いです。
LEDというのは大抵5V~12Vくらいで光るのですが、家庭用コンセントは100Vです。このまま繋ぐとLEDが壊れるので、まず100Vを5~12Vに落とす必要があります。
大抵この落とす機材がアダプタだったりするのですが大きくなります。
例えば、卓上刀箱にはLEDライトが付いていますが、やはりアダプタが大きいです。
加えて調光や調色する為には信号を変換するドライバーも必要です。
この機材も結構大きい。

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なのに…

このスタンド式ライトはコンパクトにお洒落に納まっている。
これが地味ですが本当に感動したポイント。
土台も縦横8.5cm、高さ38cmと意外と置きやすいのも良い。

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・光が柔らかく綺麗

光の演色性を表すRaという数値があります。
Ra100は自然光が当たったときと同様の色を再現していることを意味します。つまりRa100に近づくほど本来の色に近い見え方になるという事ですが、これは照射する物体を綺麗に見せる事が出来る、と言い換える事が出来ます。

普通のLEDはRa80が平均的で、美術館のLEDでもRa95以上が使われています。因みに蛍光灯はRa60です。
それがこのスタンド式ライトはRa97
なので美術館と同等レベルなわけです。
以下のような柔らかい光は刀を照らす時の見え方(刃文が飛ばない、目が痛くなりづらい)に影響してくるので大切です。

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(画像出典元:SALIOT pico STAND

・調光出来てRa90以上のスタンド式ライトは少ない

調光はマスト機能です。
無いと光がまぶしすぎて刃文を見るどころではありません。
刃の働きも光で飛ぶので何も見えません。
なのでマスト機能なんですが、市販のスタンド式ライトには殆ど付いていません。基本必要無いからでしょう。
付いていてもRa80位だったりと、美術館と同じクラスの光を求めると商品が無い状態でした。(2年前まで)
なので調光が出来てかつRa97という高演色ライトの登場は個人的に衝撃でした。

・amazonで買える & この質にしては安い

値段2万位します。
美術館用のLEDを探した事がある人なら分かると思うのですが、この質にしてはかなり安いと思います。
現状こういったライトはBtoB(法人取引)でしか売っていない事が多く私の作っている展示ケースに採用している同じスペックのライトでも20万円近くいってしまいます。(LED4灯の場合ですが)
そして市販で買えないという問題もあります。
また配線を別途する必要があったりとこのような完成体(コンセント繋ぐだけで使えるもの)で売っている物が殆どありません。
スタンド式としてレール長など固定する事で大量生産したからこそなしえた価格帯なのかもしれません。

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②終わりに

このライトのデメリットとしては直接手に持っての鑑賞には向かない事でしょうか。
直接手に取って見ると刃文がぎらついて地鉄が見えづらいです。
撮影したり、刀身をどこかに置いて光を当てるととても見やすいのですが。

なので、このスタンドライトはあくまで写真撮影と展示した刀を照らすのに向いたライトという事になります。

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今回紹介したのはこのようにケースなどを平置きした場合には使えますが、この展示ケースを壁掛けする場合は、やはり天井にダクトレールなどを取り付けてスポットライトで照らす事をお勧めします。
ケース購入者には以下の記事プレゼントしていますので、ケース購入したのにまだ受け取っていないという方はお手数ですがご連絡ください。

刀の展示ケースについては以下から製作を受け付けています。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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