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太陽の子 GIFT OF FIRE
久しぶりの投稿。もっとアウトプット増やしたいな、と思いつつ、久しぶりに小説を読んだので感想を。
たまたまだけど今日という日に読了。小説ではあるけれど、実在した科学者をモデルにしたとのこと。
— 京都守護職 (@katamoridesu) August 9, 2021
戦争と個人の生き方の関わり方や各人の想いが熱くて一気に読める。 https://t.co/Cb5fr2g2bn
「太陽の子 GIFT OF FIRE」原作 黒崎博 小説 樹島千種
きっかけは妻がこの映画を子供と観に行くと言っており、調べたら三浦春馬さん出演ではないか。しかも私の好きな近現代が舞台。自分も密かに映画観に行くかと思っていたところ、たまたま寄った書店でこの小説を発見、購入した。
第二次世界大戦中に京都大学にて、日本海軍の命を受けて原子力兵器を開発する主人公の修。私が面白いと思ったポイントは、この修の感情の振れ幅が非常に大きく、理系研究者としての葛藤、幼馴染への恋愛感情、母親や弟への想いなど様々な感情が描写されていること(でも修は感情をあまり表に出さない、自分の内に秘める。それがまた良い)そして戦争に翻弄される人々。
特に私が好きになったフレーズ
世間に胸を張れるような「何か」を。
自分を肯定できるような「何か」を。
とにかく「何か」を、成し遂げなければ。
戦時中に自分のやっていることは日本のために役に立っているのだろうか。目立った結果が出ない実験の日々、戦況は悪くなるばかり、戦地の最前線に立つ弟、うまく消化できない幼馴染への恋愛感情、色々な焦燥感を表していると思う。自分自身も仕事やプライベートで自分の理想とは程遠い姿を歯痒く思っていて感情がリンクしてしまい震えた。
映画ではどのように感情が表現されているのだろうか、楽しみ。
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