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【私の働き方実験】アーティスト活動は副業として成立するのか#中間報告書

本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。

ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の研究報告にnoteが指定媒体のため、これからいくつかこういった報告書を作成します。今回は「中間報告書」。

◆実験の目的と背景

現在、私はスーパーでお惣菜を作る早朝アルバイトと副業でグラフィックデザイナーと主婦と3つの仕事を掛け持ちしているが、将来的にはグラフィック「デザイナー」でなくグラフィック「アーティスト」になりたいと思って今のライフスタイルで暮らし始めた。
しかし副業としてランサーズでグラフィックデザイナーとして活動はできるものの、時間に追われてなかなかアーティスト活動が出来ない。

今回「働き方実験」に参加できる事になり、今よりさらに攻めたライフスタイルを試してみることにした。
幸い、ランサーズのLABStoreやGMOペパボのminnne、SUZURIなど一般人が個人でモノを作って販売する仕組みがある。そんなインターネットによる自由な働き方を使って、よりアーティストに近づいていきたい。ハッキリ言って私は三下デザイナーだ。有名デザイナーがアーティストになるのとはまた違うロールモデルが見つかるかもしれない。

◆研究活動の概要

<当初想定し、8月まで実施した活動>
A「ペットの似顔絵」サービス
  提供方法は7月末ごろまで検討して選定
B オリジナル作品の制作販売
  SUZURIやLABStoreなどデータ入稿のみで販売できるサイトを利用

<9月以降の活動予定>
ファブリックペインティング商品の制作販売
 加工したい布製品を購入しアクリル絵の具などでペインティング加工、minneなどで販売。販売サイトの準備。

※新しい働き方LABアート部での活動では、ペインティングの模様などを流用してデジタル作品も制作予定。

◆中間報告時点での気づき

ここまでの活動中、そもそも「アーティスト活動」をボンヤリとしか捉えていなかったことに気づいた。

A「ペットの似顔絵」サービスは、当初私にとっては単に生活費を得るための「技術の提供」のみの位置づけだった。
実際の私の活動では、イラスト技術(写真のトレースからの書き起こし)の向上、同業他社の確認、提供方法の情報収集と検討などを行った。

活動してみて副業として成立する道筋が少しずつ見えてきた一方、果たしてこの活動は「副」の位置づけで済むのかという疑問もわいてきた。
やればやるほど奥も深いし技術が向上していくのは楽しい。需要の面から考えても仕事として充分に面白い。ただ、消費者に訴求するなら、この似顔絵の品質や個性が必須になる。
つまり、やるなら本業にするだけのボリュームある豊かな仕事だったのである。これは私が想定していた簡単な「技術の提供」だけでは済まない。
しかしだからと言ってこれを本業にしたいかと言えばそうではない。
以上のような訳でAの活動は7月いっぱいで中止した。

Bオリジナル作品の制作販売については、他に、自分の核を表現するためのブログ、SNS発信の研究も並行して行う中での活動ではあったが、SUZURIやLABStoreなどへの出品は想定よりも30%程度しか出来なかった。

◆中間振り返り

<考え方・価値観>
8月にポイントとなる出来事が2つあった。
1つは、新しい働き方LABアート部のメタバース展で、アーティストと認められている人達と一緒に活動したこと。
初めてオリジナルのものを展示用に準備したり、他の方々の作品の中に自分のものが存在するのを見て、もっとアーティストとして力を付けたい、という気持ちが強くなった。

そこで、クリエイターのシモカタセイジさんに相談に乗っていただいた。これが2つ目の出来事である。
そこでシモカタさんより「情報不足ではなく、情報の整理が問題なのでは」という指摘があり「『私』という『アーティスト』になるためには何を最優先すべきか」という視点を得ることが出来た。

<具体的な成果・仕事・働き方への影響>
上記のような考え方・価値観の変化から、9月以降の活動は「ファブリックペインティング商品の制作販売」となった。
ようするに、またゼロからの出発である。
ブログとSNS研究は継続するが、Twitterでできたつながりも興味がデジタルから離れてしまってはまた新たなつながりを探さなくてはいけないだろう。

ちなみに、これは全くの参考情報だが、TwitterでillustratorやPhotoshopの解説をする方をフォローしたところ、その方の周りにいる人達からいいねや相互フォローの機会も増えた。illustratorやPhotoshop、Webデザイン勉強中の方はそういったハウツー提供者のフォローをすると、効率的に同じ情報を必要とする人とつながりやすくなると思う。

◆まとめ

これまでのデジタルでのデザインや作業なら若い頃の蓄積も多少はあったがファブリックペインティングなんてほぼ素人からのチャレンジである。
笑われるかもしれないが、実は来年から大殺界で何かにチャレンジできるのはこの12月末までなので、恐怖の大きさがこれまでの比ではない。
だが、アート展で感じた「手で描いたものの力強さ」は絶対に間違いないと思うし、今気になっている「人間から自然が失われていくこと」への解を私なりに探したいと思う。

その行き先がアーティストよりも職人と呼ばれるものに近くなったとしても今、手近にあるキャンバスがTシャツやトートバッグなので仕方ないし、それもいいと思う。また、デジタルのツールを使って何かを作るのも否定せずこれまでのスキルも大事に持っておきたいと思う。

これまで世間の人に自分の世界「personal universe」を豊かにせよとばかり言ってきたけれど、私もというか私がまず先に「my personal universe」を、自分のために精一杯作り上げていく。
これが、今の私にとってのアーティスト活動だと考える。


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