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あんなに君を好きだったのに ~齋藤飛鳥卒業コンサートの話~


こんばんは。
「齋藤飛鳥卒業コンサート」最高でしたね!
あれから1年が経ち、映像作品も発売され、山下さんも卒業だなんて本当に、嘘みたいですね。
飛鳥ちゃんは乃木坂卒業後の活動もめざましく、お陰様でオタクはとても楽しい日々を送っています。

しかし齋藤飛鳥卒コン良かった、良すぎた。1年経ったくらいでは褪せないあの2日間の凄まじさ。
推しメンの卒業コンサートだからそう思うのではなく、このコンサートの仕掛け人たる齋藤飛鳥が凄すぎる・・という気持ちがあります。
私は幸運にも2日間現地参戦できたのですが、公演中何度も「推しメンの卒業コンサートがこんなに楽しくていいのか?このコンサート、とんでもなくないか…?」と思いました。アイドル人生最後のステージで、“有終の美“にしてはとんでもない景色を生み出したのです。そんな飛鳥ちゃんに最後の最後まで魅了されてしまったのでした。
まさに「あんなに君を好きだったのにもっと好きになったじゃないか…!」です。

このnoteはそんな齋藤飛鳥卒コンを個人的なテーマごとに振り返り感想を書き連ねたものになっています。
長くて読みにくい部分もあるかと思いますが、どうぞお付き合いください。

エンタテイナー齋藤飛鳥ちゃん

かねてから卒業コンサートは「寂しいより楽しくしたい」と言っていた飛鳥ちゃん。しかし最後のコンサート、それも長年のエースとなればかなり期待される楽曲が固定されすぎ、楽しさの一要素:意外性は削がれてしまいます。
そこで、ただでは楽曲披露をせずにセトリ・選抜メンバー・アレンジ・演出全てで乃木坂46の楽曲を新鮮に、面白く料理してくれています。

ドラムパフォーマー齋藤飛鳥ちゃん

みなさんご存知飛鳥ちゃんのドラム。今回も見られるかな〜くらいに思っていたらライブの中核だったと言ってもいいほど叩き放題でした(最高)。飛鳥ちゃんのドラムが気になる方は円盤のメイキングも必見ですね。
1日目はライブ終盤で、2日目はライブ冒頭から、しかも特別な赤装束にグローブでの登場。カッコ良すぎてガチ恋オタク卒倒しました。どんなアイドル?。
どちらもクライマックス級の盛り上がる場面で、本気のドラムパフォーマンスを魅せてくれました。グループ活動で始めたドラムとはいえここまでガッツリ演出に組み込むなんて並大抵の覚悟ではできないと思います。すごすぎる。

飛鳥ちゃんのドラムって、見ているとなんだかとても楽しいです。ドラムを力いっぱい叩く姿が生き生きとしていて、楽しそうで。
1人でセンターステージから花道を移動しながら叩くときもカッコよくて素敵でしたが、乃木坂の楽曲でメンバーに囲まれてドラムを叩く飛鳥ちゃんの笑顔の輝きは忘れられません。

MTV unplugged ~齋藤飛鳥コンサート~ ?

あれっこれ飛鳥ちゃんの卒コンだよね?乃木坂46のコンサートだよね?となる瞬間が多々ありました。乃木坂楽曲たちがアレンジにより全然違う魅力を放っていて、エ〜乃木坂の曲いいじゃん〜!とオタク自我を忘れて乃木坂齋藤飛鳥卒業コンサート新規になりました。

『ハウス!』『ダンケシェーン』といえばライブの定番曲ではありながらお決まりの周回曲です。それをバンドアレンジなんて誰が想像したでしょうか?贅沢すぎる&楽しすぎる。

『地球が丸いなら』のアコースティックアレンジには感極まりました。優しい旋律に歌詞が刺さる刺さる。個人的には2番のサビを歌ってくれたのが印象的です。“もし出会いが偶然ならさよならも巡り合わせ抗えるわけないでしょう”、やさしすぎて、卒コンで聴くには切なすぎました。

『裸足でSummer』でレコード大賞獲ってくれてありがとう(誤解を招く比喩)。ハダサマなんて思い出だけでそのまま泣けるのにバンドアレンジなんてもっと泣けるに決まってます、もしかしてレコード大賞獲ってたのかな?ってくらい気合の入った裸足でSummer。大賞でした。

とにかく私の知らない乃木坂46がそこにあったので、驚きで涙が引っ込んだり溢れ出たり、涙腺は大荒れでした。


プロデューサー齋藤飛鳥ちゃん

齋藤飛鳥ちゃん、乃木坂46のプロデューサーになってくれませんか?ライブ演出全部手掛けてくれお願い。いろんな場面で飛鳥ちゃんが一番乃木坂46のポテンシャルを信じていて、それを引き出せる人だ、と心から思いました。

楽曲の呪いを壊していく

飛鳥ちゃんの「できるだけみんなと目を合わせる」という目標の通り、メンバー全員が10人以下のユニットに参加し、飛鳥ちゃんの隣で歌唱しました。
DAY1の『私、起きる。』『のような存在』『僕のこと、知ってる?』、DAY2の『制服を脱いでサヨナラを…』をごちゃまぜ大人数ユニットで披露。『ファンタスティック三色パン』等オリジナル通りの楽曲を挟みながらも、多すぎるユニット参加曲を見事にセトリに組み込んでいました。

今回、飛鳥ちゃんはここ数年のユニット曲披露の「卒業したオリメンのポジションに誰が入るのか」問題を真正面からぶち壊したのです。
飛鳥ちゃんが参加するユニット曲は数曲を除いてほとんどのオリメンが卒業してしまっています。2人ユニットなら飛鳥ちゃんの隣には誰が入るのか。私もそんな具合でセトリ予想をしていた1人です。
いわゆる「代打メンバー」の負担を考えたのかもしれないし、楽曲とメンバーそれぞれのポテンシャルを引き出そうとした結果なのかもしれません。
真意は分かりませんが、楽曲と披露メンバーの関係性に敏感な私たちオタクはこの斬新なセトリ展開にギャフンと言わされたわけです。

そのユニット編成は、飛鳥ちゃんからメンバーへのラブレターのようにも思えました。
メンバーの担当楽曲割りまで考えていたかは不明ですが、飛鳥ちゃんじゃなければ弓木奈於ちゃんや中西アルノちゃんに『僕のこと、知ってる?』は宛てられないのではないかと思ってしまいます。

また、言うまでもなく『他の星から』は孤高で孤独だった2人のためのステージでした。「あすかの子」遠藤さくらちゃんへの大きなエールですね。2019年と同じ曲同じテイストで、同じようで同じでない2人で。圧巻でした。
遠藤さくらちゃんはメイキングで「まだ追いつけなかった」という旨の話をしていましたが、絶対にそんなことはなかったと思います。

楽曲の楽しさを広げていく

乃木坂46のライブは各楽曲が短縮バージョン披露で当たり前という中で12年もの歴史を歩んできました。
しかし、今回はさまざまな楽曲でコーラスリピートがあったり、いつもは披露されない2番が披露されたりして楽曲の楽しさを最大限に引っ張って魅せてくれる場面が多かったように感じます。Sing Out!やトキトキメキメキ、Route 246もラスサビを引っ張ってくれて楽しい、トロッコ曲のガルルに至ってはフルサイズ!飛鳥ちゃんの楽曲への愛を感じました。


乃木坂46の大エース齋藤飛鳥ちゃん

なんてったって大エース。2017年から2022年まで全ての表題シングルでフロント。こんな人他にいない。強すぎる。
バキバキダンスブロックもぶちあげコーレスブロックも飛鳥ちゃん。とても楽しそうな姿が印象的でした。

心なしか後輩メンバーの顔つきも素晴らしく見えました。ダンスナンバーではこれでもかというほどダンスを合わせてくる。ダンスのキレに定評のある飛鳥ちゃんへのリスペクトのように感じて他メンに目を奪われてしまうこともしばしばあり、またそこで涙が出ました。後輩1人1人の心の中に飛鳥ちゃんがいる、その姿を見ていました。


完全無欠11年アイドル齋藤飛鳥ちゃん

アイドル11年選手の飛鳥ちゃん。
5月23日発売の写真集『ミュージアム』収録のインタビューではその11年を振り返っています。皆さんご存知の通り飛鳥ちゃんはいろんなキャラを渡り歩いてきましたが、卒業コンサートはその11年間の飛鳥ちゃんをざざっと振り返るようなライブでもあったように思います。

まずは扇風機。飛鳥ちゃんの過去を包み込むようなとても可愛い曲。改めてこの曲のセンターが飛鳥ちゃんな事実、可愛すぎる。後輩たちと楽しそうにぐるぐる回る姿にニッコニコになりました。飛鳥ちゃん可愛いねえ。

次に制服を脱いでサヨナラを・・・。みなみちゃんとの楽曲です。子どもからの卒業を歌った歌詞が乃木坂で大人になり卒業していく飛鳥ちゃんと重なって仕方がない。

最後にファンタスティック三色パン。大先輩になってもなおイジられる飛鳥さん。最後までファンが好きな飛鳥さんを見せてくれる。うめ、やま、本当にありがとう。

1人のアイドル人生を振り返りながら他メンバーの可能性を引き出しまくれるのってかっこいいキレイかわいい何もかも通ってきた飛鳥ちゃんだからこそであって、この振り幅が飛鳥ちゃんなのです!ということ。クラクラするほどに無敵のアイドルです。ずっと楽しかったし、追いかけてきた日々が走馬灯のように思い出されました。

齋藤飛鳥ちゃん乃木坂46にマジすぎる

最後になりますが、卒業コンサートで飛鳥ちゃんはとにかく愛されて旅立っていくんだろうなと思っていました。しかし、飛鳥ちゃんはむしろこれでもかという程に乃木坂46を愛して旅立っていきました。

東京ドーム2017で「乃木坂46は私の全てです」と言い切った飛鳥ちゃん。飛鳥ちゃんの乃木坂愛は好きなところの一つだったし、十分に分かっているつもりでした。
とはいえ本気で愛しすぎている。そうじゃなかったらきっと自分の卒業コンサートで、全員シャッフルの少人数ユニット曲なんて、斬新な楽曲アレンジなんて、後輩だけの新曲に混ざるなんてやらない。そう思いませんか?

DAY2のM21『人は夢を二度見る』、EN1『硬い殻のように抱きしめたい』、EN5『ジコチューで行こう!』に乗せたのは乃木坂46の現在、そして未来への大きすぎる愛だと思っています。

アンコールでのソロ曲選びにも驚かされました。一日目は『これから』、卒業に際して制作された飛鳥ちゃん自身の旅立ちの歌。二日目の『硬い殻』は2017年に制作された他人を想った歌。

『硬い殻』歌唱前のスピーチで答え合わせができたような気持ちです。
卒業コンサートが全体を通して飛鳥ちゃんの他人を思いやる気持ちが詰まっているから、自身の旅立ちを歌うよりも締めとしてしっくりくる。円盤収録のメイキングで後輩メンバーがそれぞれの場所で歌に聴き入っている映像は凄かったです。


ここまで乃木坂46に本気な人って、乃木坂46のためを考え抜いて動く人って内部でもどのくらいいるものだろうかと考えてしまいます。
自分の卒業コンサートなのに、11年8か月も活動していればいろんな想いがあっていいはずなのに、強固で一貫したメッセージを感じました。
「これからも乃木坂46をよろしくお願いします」
思えば活動終了前から幾度どなく聞いてきました。そんな言葉も、十分すぎる行動や結果も、全て乃木坂46を向いていたのでした。

なんだかここまで飛鳥ちゃんに愛される乃木坂46が羨ましく思えてきたほどでした。


こんなにかっこよくグループを去れるのって飛鳥ちゃんしかいないと思います。どれもこれも飛鳥ちゃんの積み重ねてきた日々や思いやりの集大成なのだと思います。

卒コン直後から色々、本当に色々ありましたが、結局私は葛藤しながらも乃木坂46を見上げ続けています。
飛鳥ちゃんにお願いされる前から飛鳥ちゃんを除いた乃木坂46にも魅力を感じていましたが、きっと心のどこかで(齋藤飛鳥にここまでやらせる/言わせる乃木坂46ってやっぱりすごいのでは?)という気持ちがあります。飛鳥ちゃんの大きすぎる愛に応えるように乃木坂46は今も輝き続けていて、そんな彼女たちに私は日々活力をもらっています。

これから先も、この卒コンを振り返ってはあれは未来へ繋がるコンサートだったと確かめると思います。そのときのためにこのnoteを残します。



※1年経ての追記になりますが「東京ドームでの卒業コンサート」をここまで自由にやった飛鳥ちゃんの卒コンがあって、やまの卒コンがあったのではないかなと思います。さすがあすやまですね!(雑)

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