見出し画像

サンケイ(藍腹鷴)~台湾探鳥日記

台湾探鳥日記。

台湾には美しい鳥がたくさんいますが、その中も最もゴージャスな雰囲気をまとった鳥を挙げるとすれば、このサンケイではないでしょうか。

この鳥は中国語では「藍腹鷴(ランフーシュエン)」と呼ばれています。台湾特有種で、低・中海抜地域に棲息しています。一時期はかなり数を減らしており、保護種となっていましたが、現在は生態保護の成果もあり、絶滅危惧種のリストからも外されているそうです。

画像1

2020年3月、私は台湾中部の大雪山森林遊樂區に撮影に行きました。ここはバーダー(野鳥観察趣味者)であれば知らない人はいないと言ってもいいほどの場所で、まさに野鳥観察の聖地。あらゆる鳥に出会える場所とされています。

私はこの日、なんとかしてこのサンケイに会いたいと思っていました。台北を深夜2時に出発し、未明には大雪山林場の入口に到着。あいにく、サンケイに出会える確率が高いとされる林道23・5キロ地点では出会うことができず、ほかにも撮影したい鳥がたくさんいたので、先に山頂方面に向かいました。

画像2

そして、帰り道。夕方5時半くらいになってしまい、すでに光線具合はよくなかったのですが、サンケイに会うことができました。私はこの時が初めての出会いだったのですが、その姿は思っていた以上に美しく、エレガントでした。

画像3

なお、サンケイという和名ですが、漢字では「山鶏」と記します。ネットで検索すると、ほとんどすべて某新聞社の名前が出てくるのはお約束。台湾特有種なので、日本では見られず、あまり情報は出てきません。

この時はすでに暗く、霧もかかっていたので、再度、撮影に出向くことを決意して、大雪山林場をあとにしました。何度でも会いたい鳥です。とにかく寒い一日でした。

画像5

なお、サンケイの撮影時、これもまた、台湾特有種なのですが、ミヤマテッケイ(深山竹鶏)にも出会うことができました。これもまた、かわいい鳥だったのですが、メキシコの覆面レスラーのような風貌が印象的でした。これについては機会を改めたいと思います。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?