香りという楔 人生で初めて、推しカプ概念アイテム「香水」を入手した。 香りというものは、時として人の記憶や心の深層に深く刻み込まれるものだ。 記憶に密接に結びついたにおいを感じると、思いがけないところで忘れていた記憶を呼び覚まされることがある。 通り雨に濡れた芝生の青さ、やかんで煮出した麦茶の香ばしい湯気、ひんやりした仏間に立ち上る線香の筋、屋台の鈴カステラの誘惑、551の肉饅頭、赤ちゃんのミルキーなにおい、好きだった人の香水…。 別にDOLCE&GABBANAでなくてよ