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精霊のフクロウ作り

日々手仕事をしていると
すでになくなりつつあることを知る。
十五夜には土手でススキをとったもんだよ‥と近所のお婆さんは語る。
土手の植生は変わり、丸坊主にするような草刈りも年に2度。ここにあるなと、その手仕事の時を待っていた植物も、ある日丸刈り。

それでも、車窓から、散歩中、ススキを探した。ひっそりと、ひっそりと、佇むススキにやっと出会う。
デッキに置いておいたススキ。
陽が昇るとほあっーと膨らみ、陽が沈むと線となる。収縮のリズムが、すごく不思議だった。
野にあったら気づかなかったであろう、その収縮。
手の中でフクロウに仕立てていく。なかなかに難しい(笑)
うさぎ?トトロ?
日に日に収縮が極まり、ほわほわの精霊に見守られて過ごした日々。
その後、染めてみると、夕日に透けるススキのススキたる透明感に出会いました。
こうしてひとつひとつの植物に出会い、見えないところを体感していく。何度も何度も。

わたしたちの心臓とはまた違う
すすきの収縮のリズムと
毎朝毎晩共にある日々


フクロウの精霊さん
近くの田んぼの畦道で
ブラウン色の大きな株のススキと出会う


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