ダークホース

最近ようやく、スニーカーを買いました。
巷ではあれほど流行っているのに、
昔は絶対ヒール派だったので、
どうもスニーカーを履くだなんて考えられなかった。
でもおしゃれより健康を重視するようになり、
寒さに耐えかねてしぶしぶ。

でもせっかく買うのだからと、
何があっても大丈夫なように
ランニングシューズ。
もうファッション目線では選びません。
実用性重視で。

で、クリーニンググッズとか防水スプレーとか買って、
綺麗を保てるように、
それはそれは大切に履いていたのですよ。

でもねなぜかいつも帰宅すると、
スニーカーのかかとが汚れている。

通勤電車内で足の蹴り合いとか、
そういった類のことは何もなく、
平穏に過ごしていたので全く心当たりがなく…

なのである日自分の行動をよくよく振り返ってみたら、
なんと、私は自分がエスカレーターのはじっこの溝にかかとをぶつけていたことを発見したのです。

エスカレーターの溝見たことあります？
あそこすっごく汚いんですよ。
全体的には綺麗だけど
よく見るとあそこだけ絶対汚いんですよ。

エスカレーターに乗る時
前に落ちないように
私はついついステップの後ろギリギリに
立ってしまうのですが、
そこでかかとを擦ったことを自覚し、
かかとを振り返ってみると、
案の定汚れていた。
しかも汚れ方が同じ。

エスカレーターに乗ると、
ついつい他人の足元が見えてしまいます。
足元でお里が分かるというけれど、
まさにそう。

身なりを整えているように見えても、
かかとはすり減り、汚れている。

カツカツとヒールを鳴らして歩いている
年上のお姉さんいますが、
ヒールがカツカツ鳴るのは、
ヒールのゴムを修理していなくて、
ヒールの基礎が剥き出しになっているからです。

ピンヒールを鳴らして歩くのは
良い女だなんて昔は言ったけれど、
それはドラマの見過ぎです。空想です。
現実に戻ってヒールを直して出直してくださいね。

そう、だからバッチリ洋服決めていても、
パンプスの踵が擦り減っていたり、
妙に汚かったり、
はたまたスカートやジャケットの裾が皺だらけだったりするのですよ。
そうすると生活感が丸出しなだけではなく、
その人の性格とかいろいろ透けて見えてしまって、
見てしまったこちら側が恥ずかしくなる。

壁に耳あり、障子に目あり。

刺客はどこにでも現れる。