ボイストレーニングの基礎課程を終えました。

2024年5月10日。金曜日。
趣味「パチスロ」の時代であれば、
今日はGODの日ということで、
ミリゴかアナゴを打ちに行ってたはず。


昨年からボイストレーニングに通っています。
1年と3か月くらい経ちました。

ボイトレの先生は現役のプロ声優さんなので、
授業開始直後や授業中の雑談で、
とにかく色々質問をしまくる私。

毎回の授業終わり、先生の声優さんに
「今日は余談が多かったので」と
言わせてしまっていた気がします。

そのため私は1回の授業の進み具合が、
普通の人の半分以下だったんじゃないかな。


そんなおしゃべり&質問好きな私も、
先日、無事に基礎課程をひと通り受け終わりました。

前述した通りだいぶスローペースですので、
基礎を終えたとは言え、正直実感がない。

と、そう思っていたのも束の間。
1年前に渡された「アナウンス&ナレーションテキスト」を
もう一度収録してみましょう、という授業。

あー、そういえばボイトレを受け始めた頃、
まだ何も勉強していない段階で、
アナウンスやナレーションのテキストを読み上げたなぁ、と。
声優さんの真似事をしてるみたいで恥ずかしかった。

実はそのときの音声が収録されて、
ちゃんと残していただいていたようです。

基礎授業をすべて終えた「今の私」と、
授業を受け始めた「昔の私」を比べてみよう。

という授業でした。

「本日は、ご来店いただき誠にありがとうございます~(略)」

「~~(略) 標高3773m、富士山。その文化的~(略)」

みたいな感じのテキストを読み上げる。
確かに、1年くらい前にもこれ読んだ記憶があるなぁ、
と思い出しつつ。

これをまた読んでもらうよ~、
と言った事前告知がなかったので、
当然練習などはしないままぶっつけ本番で読み上げる。

それにも関わらずスラスラと読めたことに、驚き。
私の記憶では「昔の私」はセリフの間に何度か噛み、
「てへぺろ」した記憶があるからだ。

収録を終えて、さっそく昔の私との聞き比べ。
やっぱり途中で噛み、「むふっ」という笑い声を挟み、
途中から読み直してる音声が流れる。恥ずかしい。

後、すっごく早口。

「今の私」は比較的ゆっくりとした口調で聞き取りやすい。
「鼻濁音」「無声音」など意識はしていなかったけど、
自然と使ってしゃべることが出来ていたようです。

「ちゃんと上達してるね」

という先生の言葉。

授業の最初で前回の復習をする。
前回の授業で上手くできなかったことも、
自宅での自主練などのおかげで話せるように
なっていたりすると、毎回言ってくださる。

ただ、自己肯定感が低い私はひねくれて受け止めていた。
「褒めて伸ばす方針なのかな?」と。ド失礼な私。

でも「昔の私」と「今の私」を比べた音声を聞いて、
明らかに口調、発音、発声がしっかりと変わっていたので、
今回は先生の言葉を素直に受け取ることができました。


自分のいまの仕事に絶対にプラスになる。
という考えから何気なく始めたボイストレーニング。

とは言え、自分の本業のためにやっている、
という考え方は「逃げ道を作ってる」と思ったので、
やるなら「真剣に声優を目指す」という気持ちで。

そんな気持ちで1年3か月のボイストレーニング、
基礎課程が終わりました。

次回からセリフを言ったりなどの表現の授業に。
演技に入っていくそうです。


いつもは収録時に
「もうちょっとこんな感じでお願いします」とか、
「この部分を『~~~』みたいな言い回しで」
とかお願いしてる私ですが……。

俳優をしていた父の影響で、中学の頃は演劇部に。
高校の頃に生徒会の一員として文化祭出し物で
3年間舞台に立った経験と、放送部の経験があるだけ。

真剣に演技と向き合ったことがあるわけでも何でもない、
アニメが好きで声優が好きな、演技に関しては素人。

それでもたくさんのプロ……。
声優さんや音響ディレクターさんが慮ってくださったおかげで
素人の私でも、なんかちゃんと仕事が出来ていたんだなと。

そんな私が、今更ですがちゃんと演技の勉強をする。
シナリオディレクター、ライターとして、
またひと皮剥けることができるように頑張ります。

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