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北海道神社協会とは?

 全国の神社は一つの神道組織によって統括されている訳ではないことは、前回の記事に書きました。私の住む北海道では、神社本庁の下に、北海道神社庁という組織があって、北海道の神社は札幌の北海道神宮にある北海道神社庁に統括されているかのように神社庁のHPには書かれています。
 しかし、神社本庁に属していない神社はやっぱりありまして、そういう神社は「北海道神社協会」という組織に属している場合が多いのです。
 この北海道神社協会に参加して、神社本庁に属していない神社は北海道南部に多いです。
 北海道神社協会の本拠地は北海道北斗市、以前の上磯町にある有川大神宮という神社です。有川大神宮は14世紀に作られた歴史ある神社で、以前の社格は郷社でした。郷社というと町村程度の自治体を代表する神社ですね。つまり旧上磯町一帯にとってなくてはならない神社な訳で、現在でもにぎやかな例大祭などが行われています。
 この北海道神社協会は、戦後の混乱期に北海道神社庁が発足した際、道南の神社は「いちいち札幌に出て会議だ何だというのは面倒だし旅費も勿体無い」ということで北海道神社庁とは別に発足させた団体だそうです。
 有川大神宮にも北海道神社協会にもHPはないし、地味っぽいですが、北海道では神社本庁とは異なる神社関連の組織ですので、このままでいてほしいものです。
(写真は有栖川大神宮の本殿。境内には三ノ鳥居や記念館まであり、本殿に比して広いです)


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