【自己紹介】 死んだ振り

この文章は事実に基づいたフィクションです
現実の出来事、感情に由来はしますがその時々によって記述が変更する些細さによって構成されております
その点を承知の上でお読みください

容原静はボクだけだった
知る必要がない
煌びやかさがないカビ
容原静を開放する
開放に意味を求めぬ
必要に応じて行動するのみ

『かたち』
それが僕の最初の名前だった

芥川賞作家になりたかった
『容原静』
それが新しい名前となった

過去は閉ざしてる
ヒトを根絶やしにした
中学までは優等生だったが高校でつまづいた
不登校となり休学のち退学
最初の夏、ボクはソファーで身動きできなかった
何を思うにせよ内省が僕を虐めた
野球とネットが僕の救いだった

20歳ごろまで碌に働く事もなかった
死を盾に家庭内でボイコットを測った
両親が離婚した
僕の不登校が最後の決め手だった

家庭内で存在を確立する為に希望を新しい盾とした
『作家志望』
それも前途多難な道だった
たった一行の発露ですら困難を極めた
叫び周り壁に穴を開け、時には豆腐を放り投げた
自室は汚部屋となり使用済みティッシュと菓子の袋等がそのまま床に置き捨てられた

苦労の末少し書けるようになった
ネットの海に置いたが誰も読まなかった
当然
支離滅裂
理解不能な文章
エンタメも思想も芸術もない
惨めな気分を味わった
時たま奇特な方が僕の文章を褒めたが直ぐにその方々は去っていく
僕は限界を覚えた

救いを求めて演劇をはじめた
演劇というモノに少し憧れていたのだ
地元に劇団はなく大阪へ向かった
劇団に通う為にバイトをはじめた
交通費を得るため
娯楽のためではない
娯楽、自身の発展のために投資する勤めを僕は課すことができなかった
劇団は僕のようなろくでなしでも許容してくれた
興味がないか、バクか
僕は感謝して劇団に通い続けた
そして4年経った
僕は劇団を辞めた
面白くなくなったからだ
さて何をしよう
まさか、再び別の劇団へ
其処でまた楽しくやった
2年やって最近になって辞めた
面倒臭くなったのだ

特別な夢もなく生きてきた
空を眺めるのが夢と思っていた
怠惰で甲斐性がない
このまま死ぬのだ
碌な事もせず
何もなく
終わる

他人に要求されて
又は媚びて僕は語る
夢や目標や想いを
誰だってそうだろう
然しその普遍性に浸かるのはみっともない

小さい
くだらない
雑魚

本当を前にしながら
懸命に行動する事でしか現実は切り拓かれない
問題意識に欠ける男です。容原静は。
このまま何もしないで終わる。
それもまた一つの展望。

格好いい事話してもやってないなら何もない。
終わりです。

底辺をしみじみと
今の僕をしみじみと
感じている間に歳を取り後悔をする
わかってるよ

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