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詩抄〜 『小春日和』


詩抄〜 『小春日和』

『色につき 人の心
花になりにけるより
あだなる歌
はかなき言のみいでくれば
色好みの家に埋れ木の
人しれぬこととなりて
まめなる所には
花薄ほに
いだすべきことにも
あらずなりけり』

~人の心が派手になったり浮ついたり
空虚な言葉ばかり
歌は色好みの人々に埋れ
真面目なことは
薄の穂にも現れないような
哀しい有り様

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