レーザー彫刻機 Ortur Laser Master 2~ガラスに彫刻してみるよ~
はじめに
OrturLaserMaster 2はダイオードレーザーで出力は5.5Wです。
果たしてガラスを彫刻することはできるのか?
私にとってはこれをやりたいためにレーザー彫刻機を買ったようなものなのでようやくこの実験に辿りつけて感激もひとしお!
さぁどうなるか!
材料
今回はテストパターンをガラスに彫刻します。
材料はこちら。
データ作成
データはLight Burnで作成しました。
そういえばLightBurnの導入を記事にしてない…。
このテストパターンの作り方でも記事が1本書けそうです。
そのうち書こう。
ガラスは硬そうなので出力100%で低速でもちゃんと削れるかちっとも想像できません。
実験なので出力10~100%、速度は100~3000mm/minの範囲で100パターン用意しました。
正方形は5mm角、間隔は2mmです。
ガラスに絵具を塗る
塗っている写真を撮ったはずなのに保存されていなかったのでごめんなさい。
ガラスに直接チューブを絞り出してヘラで薄くのばします。
水性絵具なので洗えば落ちるはずですが、結構粘度も高いし密着もいいので心配になります。
1時間ほど絵具を乾かします。
で、木の板の上に直接置いて彫刻したんですが、これは失敗。
理由は後ほど。
彫刻実行!
排煙装置も起動して彫刻を実行します。
出力が高くなるとチョリチョリ音がしています。
一応削れているみたい。
無事完了!
ガラスを外してびっくり!
めっちゃ焦げてます。
ガラスだし厚みも2mmくらいだから当たり前っちゃ当たり前。
完成!
絵具は水をかけたらすぐに落ちました。
なかなか綺麗にできたのではないですか?
…と、思ったのも束の間。
裏面を見ると低速領域はヤニがすごくて洗剤では落ちません。
しかも、速度100mm/minだと裏面までしっかり削れています。
こりゃ条件を整えればガラスのカットもできそうだなぁ。
木の板に密着していると反射の影響もあるのか、速度1000mm/minあたりまでは出力が高い側の裏面がけっこう削れています。
ガラスを彫刻する際はワークを浮かせましょう!
さて、実用範囲は?
表から見た感じだと速度600mm/min以上が実用範囲かなと思います。
ただし、木の板に直に置くのではなくて浮かせて彫刻する前提で。
3000mm/minの出力10%でもしっかりと薄く色が乗ったのは予想外でした。
5.5Wってかなり高出力なんですね。
カットとかしないならこれで十分なスペックと思います。
表裏をみて一番きれいだな~と思ったのが2000mm/minの出力80%。
速度を2000mm/min固定で出力を変えるだけでも濃淡の表現はしっかりできそうです。
この写真を見てもわかる通り、400mm/min以下の速度は削れ過ぎでガリガリです。
文字は1000mm/min、100%で彫りましたが、やはり削れ過ぎ。
ガラスの種類にもよるのでしょうが、OrturLaserMaster2の5.5Wレーザーモジュールは1000mm/min以上でも十分にガラス彫刻ができることが分かりました。
さいごに
他の機種で「3.5Wは力不足」というようなレビューを多く見ていたので、ダイオードレーザーである限り5.5W程度じゃ硬いガラスは無理だろうなと思っていましたが、予想に反してガッツリ削れる結果となりました。
これであれば「ガラスに彫刻してプレゼント!」なんてことも実現できそうですね!
いや~、ホントにすごい!!
それでは、またの機会に!