私の知らなかったおもちの話
オライリー・ジャパンからこんな新刊が発売されました。
アメリカからやってきた、おもちときいてワクワク。開いてみると自由な発想のおもちレシピがたくさんでした!ローズウォーターを使ったり、ココナッツを使ったり、味の想像がつかないアイデアが満載です。
この本ではほとんどのレシピがもち粉を使用しています。実はこのもち粉のことを、私はまったく知りませんでした。
少し私の生い立ちを話すと、私の家の家業は米穀店で、年末にのし餅と鏡餅を販売する日が一年で一番忙しい日です。団子屋さんもやっていたので、どうしても身近にあるのはついたお餅と、団子粉でした。この団子粉は、家にある製粉機で白米を粉にしたものです。自家製粉した粉だけで団子をつくるとすぐに固くなってしまうので、目の細かい上新粉を混ぜていました。
小さい頃はおばあちゃんがこの団子粉とよもぎを練ってよもぎ餅をつくるのをよく隣でみていました。
こんなふうにおもちについての知識は、その育った家庭によってまったく違うと思います。これだけおもちが身近にあった私がもち粉について知らなくてショックだったのですが、この本を読んで私の知らないおもちの顔がこんなにあったんだなー、と今後の楽しみがたくさんできました。
ですので、この本を読んでレシピをつくってみたい!という方にあらかじめもち粉について補足しておこうと思います。上でいろいろな粉の名前を言ってしまったのでまずは整理してみます。
・米粉=うるち米(白米)を製粉したもの
・もち粉=もち米を製粉したもの
・上新粉=目の細かい米粉
・団子粉=団子をつくるための粉。市販のものは米粉ともち粉が混ぜられているそうだが、我が家では米粉と上新粉を混ぜていた。
・白玉粉=もち粉と同じくもち米を製粉したものだが、製法がことなる。
粉を選ぶときはつくるものの食感(求肥のようななめらかなもちもちか、団子のような粘り気の強いもちもちか)によって選べばよいそうです。また、粘りの強い上新粉などは、お湯を入れて練らないといけないのですが、もち粉や白玉粉は水で成型できるので、手軽にお菓子づくりできそうです。
本にも書いてありますが、日本で手に入りやすいのはもち粉よりも白玉粉や団子粉です。白玉粉はもち粉の代用になるので、本のレシピはそのまま白玉粉で作れるそうです。本には団子の章もあり、そのレシピは団子粉で代用できるそうです。
最近は米粉が注目されていて、日本でもグルテンフリーのお菓子づくりに重宝されていますが、米粉でそのままつくれるレシピはこの本には無いようです。
とっても身近なようで意外と知らなかったもち粉のレシピ。雪見だいふくや焼きまんじゅうがおうちで作れちゃうレシピも!いろいろ作ってみて私の知らなかったおもちをどんどん知っていこうと思います。まずはもち粉とローズウォーター買いに行こ!
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